(4)我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算 ア ブロードバンド契約者のトラヒックの推移  平成20年11月時点の国内ISP6社6のブロードバンド契約者のトラヒックについては、ダウンロードトラヒックが月間平均で約433Gbpsとなり、4年間で3.3倍となった。また、ダウンロードとアップロードの比は4年で1.3倍に増加し、ダウンロード中心の利用が主流である(図表4-3-3-9、図表4-3-3-11)。 図表4-3-3-9 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/090227_3.html  また、時間帯別のトラヒックの推移をみると、一日のピーク時間帯は21時から23時で、最も利用が少ない時間帯に比べて2.4倍程度のトラヒックが流れており、また、平日に比べて週末の日中利用が多くなっているのが特徴である(図表4-3-3-10)。 図表4-3-3-10 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/090227_3.html イ ISP間で交換されるトラヒックの推移  平成20年11月時点のISP間で交換されるトラヒックについては、海外のISPから国内ISP6社に流入するトラヒックが、国内ISP6社が国内のISPと直接交換(国内主要IX7(インターネットエクスチェンジ:Internet Exchange)以外での交換)するトラヒックの約1.1倍となっており、海外から流入するトラヒックの割合が高まっている(図表4-3-3-9、図表4-3-3-11)。 図表4-3-3-11 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/090227_3.html ウ 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推定  国内主要IXで交換されるトラヒックのうち国内ISP6社が占める割合を算出し、これを国内ISP6社の国内シェアとみなし、国内ISP6社のブロードバンド契約者のトラヒックから我が国のインターネット上を流通するトラヒックを推定した。その結果、平成20年11月時点では平均で約988Gbps規模のトラヒックがインターネット上を流通していることが分かり、3年で約2.1倍になるなど、近年のインターネット上のトラヒックの飛躍的な増加を示している(図表4-3-3-9、図表4-3-3-11)。 6 ISP6社(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI・パワードコム、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)の集計 7 NSPIXP、JPIX及びJPNAPの集計