(3)国際的なデジタル・ディバイドの状況  諸外国における情報通信サービスの普及状況を比較すると、高所得国と低所得国の間で大きな格差が存在しており、国際的な情報通信の利用格差(デジタル・ディバイド)は顕著である(図表4-8-1-5)。 図表4-8-1-5 所得グループ別の固定電話・移動電話・インターネット利用の普及率(2007年度) ITU "World Telecommunication/ICT Indicators Database 2008(12th Edition,Updated on February 2009)"及びWorld Bank Group“World Development Indicators 2008"により作成  2007年度の普及率をみると、高所得国2は、固定電話加入においては45.5%、移動電話加入においては111.1%、インターネット利用者においては26.6%とすべてに高水準にあるが、低所得国では固定電話加入においては2.8%、移動電話加入においては18.8%、インターネット利用においては0.6%と低水準にとどまっている。両所得グループの普及格差は固定電話加入について42.7ポイント、移動電話について92.4ポイント、インターネット利用について26.0ポイントと格差が大きなものとなっている。 2 所得国グループは、世界銀行が各国の2007年度におけるドル換算での所得水準により、定義している。  各国の1人当たりGNIは、世界銀行“World Development Indicators Database”からの数値を採用した。なお、2007年度GNIが報告されていない国々については、2006年度及び2005年度の数値を採用している