2 スマート・ユビキタスネット社会の実現 (1)u-Japan政策の推進  我が国は、本格的な少子高齢化社会の到来を迎えており、ICTは様々な社会的課題の切り札として期待されている。そこで、ICTの可能性を最大限生かすため、総務省では、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながる「ユビキタスネット社会」を実現すべく、体系的なICT政策である「u-Japan政策」2を推進している。  また、我が国がバランスの取れた経済成長を持続させ、国際的な存在感を高めていくためには、我が国の得意分野である高付加価値な産業を活性化させ、その果実を社会全体で共有していくことが必要である。  このため、総務省では、デジタル技術を活用して「個」がどのように才能を開花させ、安心・安全かつ便利で豊かな社会を実現し、日本の競争力向上や国際貢献に結実させるべきか、その方策を幅広い見地から戦略的に検討することを目的に、2008年2月から「ICT成長力懇談会」を開催し、同年7月に報告書として「xICTビジョン〜あらゆる産業・地域とICTとの深化した融合に向けて〜」3を公表した。 2 参考:u-Japan政策:http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ict/u-japan/index.html 3 参考:xICTビジョン:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080703_6.html