第1節 ICT利活用の徹底による地域活性化 キーワード 全国自治体のICT利活用状況、公的サービス分野(医療・健康、教育・就労、生活・暮らし)でのICT利活用による国民の便益、デンマークの教育分野におけるICT利活用、ICTによる地域活性化の先進事例、「Ruby」による地域振興の取組(島根県松江市)、アニメ産業による地域振興の取組(東京都杉並区)、「内子フレッシュパークからり」におけるICTによる中山間地域農業の活性化(愛媛県内子町)、ICTを活用した首都圏への海産物の住民参加型プロモーション(島根県海士町)、商店街情報発信プロジェクト「大名なう」(福岡県福岡市)、まちおこしプロジェクト「ヨコッター」(秋田県横手市)、ICTを地域活性化に結び付けるための要素、我が国のICTの基盤及び利活用に関する国際比較、我が国の情報格差の現状(世代、都市規模、年収)、ブロードバンドサービスの国民の利用意向、ブロードバンドサービス普及による経済効果、ブロードバンドサービス普及のための課題  地方の空洞化、地域社会の疲弊が叫ばれて久しいが、ICTがもたらす個のエンパワーメントや利便性の向上、経済・社会活動の効率的遂行などによるさまざまな効用を活かして地域住民の生活の質を向上させ、地域を活性化させることへ期待は大きい。本節では、国民の地域社会生活に身近な公的サービスである「医療・健康」「教育・就労」「生活・暮らし」の分野でICTが徹底活用されることによる利用者である国民の便益の経済価値を評価し、ICTを活用して地域活性化に結び付けている事例を分析するとともに、ブロードバンドがあまねく全世帯に普及した場合の経済効果について推計する。