3 高齢者の生活を多様な面から支えるICT (1)高齢者の状況 ●進む高齢化。要支援・要介護高齢者や一人暮らし高齢者も年々増加傾向  総務省の人口推計によると、65歳以上の高齢者の人口は平成21年10月現在で2,901万人となっており14、約5人に1人が高齢者という本格的な高齢社会となっている。また、要支援・要介護の認定を受けている高齢者は平成19年度末で約438万人となっており、年々増加傾向にある(図表1-3-3-1)。 図表1-3-3-1 要介護度別高齢者数の推移 厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」により作成 http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/toukei/joukyou.html  さらに、平成20年版高齢社会白書によると、65歳以上の一人暮らし高齢者数は、平成17(2005)年には男性約105万人、女性約281万人となっており、高齢者人口に占める割合は男性9.7%、女性19.0%と、女性の占める比率は極めて高い(図表1-3-3-2)。一人暮らし高齢者数は年々増加傾向にあり、2030年には、717万人に達し、特に男性で一人暮らしの割合が大きく伸びることが見込まれている。また、一人暮らし高齢者の日常生活において「心配ごとがある」と回答した高齢者の割合は63%で、うち「頼れる人がいない」人はその半数の30.7%となっている(図表1-3-3-3)。 図表1-3-3-2 一人暮らし高齢者の動向 内閣府「平成20年版高齢社会白書」により作成 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html 図表1-3-3-3 日常生活における心配ごとの内容 (出典)内閣府「平成20年版高齢化白書」 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html 14 総務省「人口推計(平成21年10月1日現在)」(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2009np/index.htm)を参照