2 安心・安全なインターネットの利用に向けた課題 (1)インターネット利用で感じる不安や情報通信ネットワーク利用上の問題点 ●個人(世帯)ではウイルス感染の心配、個人情報保護への懸念、セキュリティ対策が十分かどうかが不明といった不安が多く、他方、企業ではセキュリティ対策の確立が困難、ウイルス感染といった不安が特に多い  少なくとも1人はインターネットを利用したことがある世帯について、インターネットを利用して感じる不安をみると、70.6%の世帯が「ウイルスの感染が心配である」を挙げており、次いで、「個人情報の保護に不安がある」が69.9%、「どこまでセキュリティ対策を行えばよいか不明」が58.6%等となっている(図表4-1-2-1)。 図表4-1-2-1 世帯におけるインターネット利用で感じる不安(複数回答) (出典)総務省「平成21年通信利用動向調査」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html  また、企業におけるインターネットや企業内LAN等を利用して感じる不安についてみると、「セキュリティ対策の確立が困難」が57.9%と最も多く、次いで「ウイルス感染に不安」が56.8%、「従業員のセキュリティ意識が低い」が40.2%となっており、平成20年末と同様にセキュリティ関連が上位を占めている(図表4-1-2-2)。また、「運用・管理の費用が増大」が36.6%、「運用・管理の人材が不足」が35.9%等、人材、コスト面の問題を挙げる企業も多い。 図表4-1-2-2 企業におけるインターネットや企業内LAN等を利用する上での問題点(複数回答) (出典)総務省「平成21年通信利用動向調査」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html