(4)スマート・クラウド研究会  クラウドネットワーク技術の発達により、情報通信システムやその利活用分野において、従来とは異なるICTの利活用が可能となる一方、クラウド技術の相互運用性の確保、適切な情報流通の確保の在り方、国際的なルールの在り方など様々な課題も指摘されている。  そこで、総務省では、クラウド技術の発達を踏まえた様々な課題について包括的に検討するとともに、次世代のクラウド技術の方向性を明らかにすることとして、平成21年6月から「スマート・クラウド研究会」を開催し、同22年5月に最終報告書を取りまとめ、公表した7。最終報告書では、クラウドサービスの普及を契機として、我が国におけるICTの徹底的な利活用を進め、国民生活の質の向上、新たな経済成長の実現、国際競争力の強化等を実現することが重要な政策課題であるとしている。こうした観点から、クラウドサービスの利活用の促進、次世代クラウド技術の研究開発や標準化の推進、国際的なコンセンサスの醸成やグローバル連携を推進するための戦略として、「スマート・クラウド戦略」を提言している (図表5-1-2-3)。 図表5-1-2-3 クラウドサービス普及に向けた基本的考え方 7 参考:スマート・クラウド研究会:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/smart_kuraudo/index.html