第3章 「共生型ネット社会」の実現がもたらす可能性  ここまで、主に個人の視点から、第1章において、ICTの環境がインフラ、サービス、端末面でどのように変わり、それが個人のライフスタイルをどのように変えてきたか等について、第2章において、ICTの利活用を進め、利用者本位の豊かな社会を実現するために現在残されている課題として、安心・安全の懸念の払しょく、デジタル・ディバイドの解消、地域におけるICT利活用の促進という3つの課題について分析を行った。本章では、ソーシャルメディアをはじめとするICTの利活用が人と人とのつながりや絆の再生、形成、個人の身近な不安・問題の解決、地域コミュニティの問題の解決等にどのような影響を与えるかについて検証し、ICTの利活用が進み、社会に浸透した次世代ICT社会像として「共生型ネット社会」を提示する。