(3)「光の道」実現に向けた取組 ア 「光の道」実現に向けた取組  2010年度末までに、ブロードバンド・ゼロ地域の解消及び携帯電話エリア外人口の20万人解消を目標とする「デジタル・ディバイド解消戦略」(2008年6月策定)についてはその目標をほぼ達成したところである。引き続き総務省では、インフラ整備・利活用の更なる加速化を通じて、2015年頃を目途にすべての世帯におけるブロードバンドサービス利用の実現を目標(図表5-2-1-1)と掲げ、2010年12月には、「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」の作業部会における取りまとめ等を踏まえ、その実現に必要な施策及びその取組スケジュールを取りまとめた基本方針及び工程表を策定・公表した10。ブロードバンドの普及促進を図るためには、基盤整備を加速化させるインセンティブとして公的な支援措置(公共分野における利活用を前提としたブロードバンド基盤整備への支援(図表5-2-1-2))を講じるほか、事業者間競争の活性化に必要な取組(線路施設基盤の開放による設備競争の促進等)を総合的に推進しつつ、電話網からIP網への円滑な移行(NTT東西は、電話網からIP網への計画的な移行を2020年頃から開始し、2025年頃に完了する考え方などを公表)を実現することが重要となる。そこで、2011年3月、ブロードバンド普及促進のための環境整備の在り方について、情報通信審議会に諮問した。これを受け情報通信審議会において、審議が開始されたところである。 図表5-2-1-1 「光の道」構想概要 図表5-2-1-2 情報通信利用環境整備推進交付金事業の概要 10 参考:「光の道」構想に関する基本方針について:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban02_01000010.html 「光の道」構想実現に向けた工程表の公表http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban02_01000011.html