(1)自治体クラウド  自治体クラウドとは、近年様々な分野で活用が進んでいるクラウドコンピューティングを電子自治体の基盤構築にも活用していこうとするものである。地方自治体業務におけるクラウド導入の促進は、行政コストを大幅に圧縮し、業務の標準化の進展を図るとともに、住民サービス向上のための電子自治体の確立等のために喫緊の政策課題である。  総務省では、地方公共団体の情報システムの一層の集約と共同利用による行政サービスの利便性の向上や費用削減のため、平成21年度から総合行政ネットワーク(LGWAN)上に構築したコミュニティクラウドを地方公共団体が実際に利用する形態で、「自治体クラウド開発実証事業」に取り組んできた4(図表5-5-2-1)。また、平成22年7月に総務大臣を本部長とする「自治体クラウド推進本部」を設置し、自治体クラウドの全国展開に向けた取組を推進するとともに、住民サービスの向上のための電子自治体の確立に向け取り組んでいる。 図表5-5-2-1 クラウドコンピューティングの導入イメージ 4 自治体クラウドポータルサイト(総務省):http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/lg-cloud/index.html