(5)電気通信料金 ア 国内料金 ●固定通信料金の水準は平成18年以降ほぼ横ばい、移動通信料金については減少傾向で推移  日本銀行「企業向けサービス価格指数(平成17年基準)」によると、固定電話はほぼ横ばい、移動電話は減少傾向にある。平成17年と比較すると固定電話は0.4ポイント微増、携帯電話とPHSを合わせた移動電気通信の料金は34.6ポイント減となっている(図表4-5-2-18)。 図表4-5-2-18 日本銀行「企業向けサービス価格指数」による料金の推移 日本銀行「企業向けサービス価格指数(平成17(2005)年基準、消費税除く)」により作成 http://www.boj.or.jp/statistics/pi/cspi_2005/ イ 通信料金の国際比較13 ●東京の携帯電話の料金は、音声・メール・データ利用では高い水準  通信料金を東京(日本)、ニューヨーク(米国)、ロンドン(英国)、パリ(フランス)、デュッセルドルフ(ドイツ)、ストックホルム(スウェーデン)、ソウル(韓国)の7都市について比較すると、固定電話の料金では、加入時一時金が、東京は最も低い水準となっているものの、基本料金については、東京は最も高い水準にある。また、東京の平日12時の市内通話料金は、ソウル、ニューヨークに次いで安くなっている(図表4-5-2-19)。 図表4-5-2-19 個別料金による固定電話料金の国際比較(平成22年度) (出典)総務省「電気通信サービスに係る内外価格差調査」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_01000052.html  携帯電話の料金では、音声・メール・データ利用のモデル料金による比較において、東京は、一般ユーザーについては高い水準にあり、ヘビーユーザーについては最も高い水準にある(図表4-5-2-20)。 図表4-5-2-20 モデルによる携帯電話料金の国際比較(平成22年度) (出典)総務省「電気通信サービスに係る内外価格差調査」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_01000052.html  国際電話の料金では、東京-パリ間を除き、東京から各都市に通話する料金の方が、各都市から東京に通話するより高い(図表4-5-2-21)。 図表4-5-2-21 個別料金による東京・都市間での国際電話料金(平成22年度) (出典)総務省「電気通信サービスに係る内外価格差調査」 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_01000052.html ウ 接続料金 ●携帯電話の接続料は、近年一貫して減少傾向となっている  東・西NTTの接続料のうち、固定電話網については、ネットワークの費用を、現時点で利用可能な最も低廉で最も効率的な設備と技術を利用することを前提としたモデルに基づき計算(長期増分費用方式)すると、平成24年度の接続料は、GC接続5.26円/3分(前年度比3.6%増14)、IC接続6.79円/3分(前年度比3.5%増14)となっている(図表4-5-2-22)。 図表4-5-2-22 東・西NTTの接続料の推移(加入電話3分当たり)  携帯電話(NTTドコモ、KDDI)の平成23年度の接続料15 16は、NTTドコモについては、区域内接続料は、12.24円/3分(前年度比21.8%減)、区域外接続料は、14.76円/3分(前年度比21.9%減)となっている、KDDIについては、区域内接続料は、16.74円/3分(前年度比10.6%減)、区域外接続料は、20.88円/3分(前年度比9.4%減)となるなど、減少傾向にある(図表4-5-2-23)。 図表4-5-2-23 NTTドコモ、KDDIの接続料の推移 各社資料により作成 13 「イ 通信料金の国際比較」については、平成24年6月時点で平成23年度調査結果を取りまとめ中であるため、掲載データは昨年と同内容とした。 14 接続料を小数点第3位まで計算して、四捨五入した場合の比率。 15 区域内は同一の区域(ブロック)に終始する通話に適用。 16 区域外は同一の区域(ブロック)に終始しない通話に適用。