1 パーソナルデータの利用・流通による可能性とその課題 (1)パーソナルデータの利用・流通の現状と可能性 パーソナルデータについては、国内外の様々な分野で急速に実際の利活用が進展してきており、今後も技術の発達等とともに、新しい利便性の高いサービスが誕生する可能性が極めて高いと考えられる(図表3-1-1-1)。 図表3-1-1-1 国内外におけるパーソナルデータ利活用の事例 (出典)パーソナルデータの利用・流通に関する研究会資料より作成 こうしたパーソナルデータの利活用については、本人に適切に情報を開示したり、本人から適切な形で同意を得たり、あるいは匿名化技術 4 を適切な形で利用したりするといった適正な方法によっていれば、プライバシー侵害等の問題を生じない形で扱うことが可能となるものである。 4 特定の個人を識別できないように、又は、特定の個人を識別できる可能性を小さくするため、情報を加工する技術。