(1)ICTベンチャーの創出・成長支援 グローバル競争が激化する中で、我が国のICT 産業が更なる発展を遂げるために、イノベーションの担い手として期待されているのが、先進的・独創的な技術やビジネスモデルによりニュービジネスを創出するICT ベンチャーである。総務省としては、関係省庁と連携しつつ、人材確保・育成、情報提供等の面について、次のとおりICT ベンチャーの創業・成長を促進するための支援を講じている(図表5-2-3-1)。 図表5-2-3-1 ICTベンチャーの育成支援 また、上記に加えて、技術面及び事業化面からの支援も行っている。具体的には、技術支援については、総務省において、ICTベンチャーからの技術面の相談について、専門家による技術評価を行うことのできる体制を整備している。また、事業化支援については、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)において、全国規模でICTベンチャーを支援する取組として、ベンチャーキャピタル、ベンチャー企業経営者等のICTベンチャー業界の専門家をメンターとして組織した「ICT メンタープラットフォーム」を運営している。NICTでは、これらメンターの参画の下、各地の大学、高専、地方自治体、商工会議所等と連携した全国の若手人材・企業の発掘、当該人材・企業へのメンタリング、全国コンテスト(「起業家甲子園」及び「情報通信ベンチャービジネスプラン発表会」)の開催等の取組を進めている(第1章第2節参照)。