(1) Rural eMarket 7 Farming & Technology for Africa (FTA)がアフリカのルーラル(郊外)地域を対象にして農作物に関する市場情報、値段などの情報交換を目的に2013年から「Rural eMarket」とよばれるサービスを開始している(図表1-3-3-1)。農業従事者、消費者、仲買人の需要や価格情報などを結びつけるプラットフォームであり、ICTツールを通じて、生産者と購入者がそれぞれ欲しい情報を入力したり、検索することによって商品売買のマッチングを行う。また、それに伴い、時間や労力の省略が可能となり、生産性の向上を図ることにつながる。 図表1-3-3-1 「Rural eMarket」の概要 (出典)Rural eMarket http://etsena.net/をもとに作成 FTAではRural eMarketをアフリカ中の郊外地域の組織などに提供することによって、地域の活性化を目指している。非営利団体なので「Rural eMarket」の提供は無償だが、インターネット回線やシステムなどは地域の組織などが負担する。利用者は携帯電話など「Rural eMarket」にアクセスできるだけの手段があればよい。 7 http://etsena.net/