3 電気通信の利用状況 (1) 通信回数・通信時間 ア 総通信回数・総通信時間 ●総通信回数及び通信時間は減少傾向 平成24年度における我が国の総通信回数は1,038.9億回(前年度比4.2%減)、総通信時間は3,785百万時間(前年度比5.0%減)であり、いずれも減少が続いている。 発信端末別の通信回数では、IP電話発が130.1億回(前年度比6.8%増)と引き続き増加している一方、固定系 20 発は318.0億回(前年度比9.4%減)と減少している(図表5-5-3-1)。また、一貫して増加傾向にあった移動系 21 発の通信回数は平成24年度に初めて減少し、590.8億回(前年度比3.4%減)となった。 図表5-5-3-1 通信回数の推移(発信端末別) (出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度)より作成 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html 発信端末別の通信時間では、IP電話発が503百万時間(前年度比2.5%増)と増加し続けているのに対し、固定系発は967百万時間(前年度比11.4%減)と減少を続けている。また、平成22年度まで一貫して増加傾向にあった移動系発の通信時間は2年連続減少し2,315百万時間(前年度比3.6%減)となった(図表5-5-3-2)。 図表5-5-3-2 通信時間の推移(発信端末別) (出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html 平成24年度における、1契約当たりの1日の通信時間は、固定通信では、加入電話が3分25秒(前年度比7秒減)、ISDNは12分32秒(前年度比25秒減)、IP電話が2分45秒(前年度比13秒減)、移動通信では、携帯電話・PHSが2分46秒(前年度比19秒減)であった(図表5-5-3-3)。 図表5-5-3-3 1契約当たりの1日の通信時間の推移 (出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html イ 距離区分別の通信状況 ●固定通信(加入電話・ISDN)については63.2%、携帯電話・PHSについて80.6%が同一都道府県内での通信 固定通信(加入電話及びISDN)から発信される通信について、同一単位料金区域(MA:Message Area)内に終始する通信回数の割合は46.4%、隣接MAとの通信回数割合は13.1%であり、両者を合わせると、59.5%となる。県内・県外別の通信回数比率では、同一都道府県内に終始する県内通信が63.2%となっている(図表5-5-3-4)。 図表5-5-3-4 固定通信(加入電話・ISDN)の距離区分別通信回数構成比の推移 (出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html また、携帯電話・PHSの同一都道府県内に終始する通信回数の比率は80.6%となっている(図表5-5-3-5)。 図表5-5-3-5 携帯電話・PHSの距離区分別通信回数構成比の推移 (出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html ウ 時間帯別の通信状況 ●通信回数、通信時間については、固定通信は9時〜正午及び13時〜18時の時間帯が、移動通信は夕方18時がピークとなっている (ア)固定通信の時間帯別通信回数・通信時間 固定通信の時間帯別通信回数は、企業等の業務時間である9時から正午までと、13時から18時までの時間帯が多くなっている。また、時間帯別通信時間も、通信回数と同様の傾向を示しているが、21時頃まで通信時間が多い傾向が続く(図表5-5-3-6、図表5-5-3-7)。 図表5-5-3-6 固定通信と移動通信の時間帯別通信回数の比較 出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html 図表5-5-3-7 固定通信と移動通信の時間帯別通信時間の比較 出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html (イ)移動通信の時間帯別通信回数・通信時間 移動通信(携帯電話及びPHS)の時間帯別通信回数は、朝8時頃から増加した後、夕方18時前後に通信回数のピークを迎え、その後減少している。また、通話時間についても朝8時頃から増加し始めるが、夕方、18時から19時ごろにピークを迎え、その後減少するものの、深夜24時を過ぎても通信時間が多い傾向がみられる(図表5-5-3-6、図表5-5-3-7)。また、固定通信と移動通信の平均通話時間を比較すると、固定通信のピークが21時から22時であるのに対し、移動通信のピークは1時から2時と、異なる傾向がみられる(図表5-5-3-8) 図表5-5-3-8 固定電話と移動電話の平均通話時間の比較 出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況」(平成24年度) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000228.html 20 「固定系」は加入電話、公衆電話、ISDNの総計。 21 「移動系」は携帯電話及びPHSの総計。