第2節 年代を超えたICT利活用の普及 ICT利活用は年代を超えて広がっている。2002年と2014年の年代別インターネット利用率を比較すると、全ての年代で利用率が上昇しており、特に60代以上のシニア層での上昇率が大きい(図表2-2-1-1)。同じく2002年と2014年の世帯主年代別ネットショッピング利用率を比較すると、こちらも全ての年代で利用率が上昇しており、シニア世帯の利用率も大きく上昇している(図表2-2-1-2)。このように、ICT利活用の普及は全年代共通の現象であるが、利活用の実態を細かくみると、年代によって一定の傾向がみられる。本節では、アンケート結果 1 の分析を通じて、年代に応じたICT利活用の特徴を探っていく。 1 日本全国の消費者2,000人に対してウェブアンケートを実施。調査の設計に当たっては、東京大学大学院情報学環・橋元良明教授にご助言を頂いた。また、設問全般の検討に当たり「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(平成26年9月 総務省情報通信政策研究所)を参考にしている。調査仕様の詳細は巻末の付注5を参照されたい。