1 ICT端末の利用状況 まず、年代によって利用するICT端末にどのような違いがあるかをみてみよう。利用しているICT端末(過去1ヶ月以内にプライベートで利用したことがあるICT端末)を尋ねたところ、年代での利用率の違いが大きいのは、スマートフォン 2 、フィーチャーフォン 3 、固定電話であった。これに対しテレビやPCの利用率には年代によってそれほど大きな違いはみられない。 スマートフォンは若い年代ほど利用率が高くなる傾向があり、20代以下のスマートフォン利用率が約8割に達するのに対し、60代以上では約2割にとどまる。これとは反対にフィーチャーフォンは年代が上がるほど利用率が高くなる傾向があり、60代以上では約5割がフィーチャーフォンを利用している。固定電話も年代が上がるほど利用率が高くなる傾向があり、60代以上での固定電話利用率が約8割を維持しているのに対し、20代以下と30代では3割を下回っている(図表2-2-1-3)。 スマートフォンとフィーチャーフォンの年代別利用状況について、もう少し詳しくみてみよう。携帯電話利用者に限定してみた場合、20代以下ではスマートフォン利用者が約8割(スマートフォンとフィーチャーフォンの併用者を除く。以下この段落で同じ)、フィーチャーフォン利用者が14.9%とスマートフォン利用者が圧倒的に多い。50代でもスマートフォン利用者が47.7%、フィーチャーフォン利用者が45.8%であり、スマートフォン利用者の方が多数を占めている。一方60代以上では、スマートフォン利用者が26.8%にとどまり、フィーチャーフォン利用者の70.3%を大きく下回っている (図表2-2-1-4)。 また、利用しているICT端末のうち最も利用頻度が高いものを尋ねたところ、20代以下ではスマートフォンが約6割となり、PCの約3割に大差をつけている。30代でもスマートフォンがPCを上回る。若い年代のインターネット利用はスマートフォンからのアクセスが一般的になっていることがうかがえる(図表2-2-1-5)。 2 インターネット上のサイトをPCと同じように閲覧でき、PCと同じような機能を自由に追加できる携帯電話・PHS。アンケートの設問ではiPhone、Android、その他として例示している。 3 スマートフォン以外の携帯電話・PHSを指す。