第2節 地域の雇用とICT 本節では、地方の雇用創出に対して、ICTがどのような形で貢献できるか、その可能性を探る。最初に、ICTが雇用に影響を与えるメカニズムを整理し、公的統計やアンケート調査の結果をもとに、日本でこれまでICTが雇用に与えた影響を分析する。続いて、その分析結果を踏まえて、ICTが今後、地方においてどのような雇用創出効果をもたらし得るか試算を行う 1 。 1 本節の分析に当たっては、九州大学大学院経済学研究院 篠ア彰彦教授、神奈川大学経済学部 飯塚信夫教授に助言を頂いた。