(5)ICT産業の拡大と雇用増加 ここまでICTを利用する側の雇用創出効果についてアンケート調査結果をもとに検証してきた。その結果、ICTの進展度が低いグループと比べると高いグループの方が既存事業の成長及び新規事業の創出を促し、正規社員を増加させていることが確認できた。続いて以下では、ICTを供給する側の雇用創出効果について確認を行う。 2013年の国民経済計算において経済活動別の雇用者数を確認すると、ICT供給側の産業である情報通信業の雇用者数の全体に対する割合は3.1%である(図表3-2-1-16)。図表3-2-1-17には、1994年からの産業別雇用者数(1994=100とした指数)の推移を示した。情報通信業の雇用者数は、サービス業の雇用者数に次いで増加しており、情報通信業が雇用創出産業であることが分かる。