(3)通信系コンテンツ市場の動向 ●パソコン及び携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は、コンテンツ市場全体の20.8%となる2兆3,440億円 コンテンツ市場のうち、パソコンや携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は2兆3,440億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが54.5%、テキスト系ソフトが31.3%、音声系ソフトが14.2%をそれぞれ占める。 平成25年の通信系コンテンツ市場における映像系ソフト1兆2,771億円の内訳は、ゲームソフトが6,158億円、映像系ネットオリジナルが1,845億円、ビデオソフトが1,794億円、映画ソフトが1,623億円、地上テレビ番組が706億円、衛星・CATV放送が645億円となっている。音声系ソフト3,333億円の内訳は、音楽ソフトが3,236億円などとなっている。テキスト系ソフト7,336億円の内訳は、テキスト系ネットオリジナル1,839億円、データベース情報が1,767億円、書籍ソフトが1,382億円、新聞記事が1,065億円などとなっている(図表7-1-7-7)。 また、通信系コンテンツの市場規模は、平成21年以降着実に増加してきている。ソフト形態別に見ると、映像系ソフトは平成21年と平成25年を比較して2倍超の約1兆3,000億円に達しており、通信系コンテンツ市場の進展をけん引している(図表7-1-7-8)。 ●平成24年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比23.3%増の2兆3,507億円 モバイルコンテンツ市場 25 とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模 26 は、スマートフォンやタブレット端末の普及・進展等により、平成24年で2兆3,507億円(前年比23.3%増)となっており、引き続き増加している(図表7-1-7-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が8,510億円(前年比15.9%増)、モバイルコマース市場が1兆4,997億円(前年比28.0%増)となっている。 25 平成23年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した 26 モバイルコンテンツ市場は、モバイルインターネット上で展開されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、音楽配信、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、モバイルインターネット上で展開される物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。