(1)主なメディアの利用時間と行為者率 ●全世代で初めてインターネット利用の行為者率がテレビ視聴の行為者率を上回る まず、「テレビ(リアルタイム)視聴」26、「テレビ(録画)視聴」、「ネット利用」27、「新聞閲読」、「ラジオ聴取」の経年の変化を見る(図表3-2-5-1)。 図表3-2-5-128 主なメディアの平均利用時間29と行為者率30 (出典)総務省情報通信政策研究所「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 全年代で平均利用時間を見ると、テレビ(リアルタイム)視聴が最も長く、それにインターネット利用の平均利用時間が続くが、行為者率で見ると2012年の調査開始から初めて、平日、休日ともにインターネット利用の行為者率がテレビ(リアルタイム)を上回り、最も高くなった。 平日のテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が減少した一方で、インターネットの平均利用時間は、平日、休日ともに増加傾向にある。 年代別に2018年度の値を見ると、前回以前の調査と同様、「テレビ(リアルタイム)視聴」及び「新聞閲読」は、概ね年代が上がるとともに平均利用時間が長く、行為者率が高くなっている点が特徴的である。一方で、「ネット利用」については、平日、休日ともに20代の行為者率が最も高くなっている点は以前と変わらないが、平均利用時間で見ると平日、休日ともに10代が最も長くなった。 平日と休日を比較すると、多くの年代で平日と比べ休日の方が在宅時間及び自由時間が長いため、「ラジオ聴取」以外はいずれのメディアも概ね休日の方が平均利用時間が長く、行為者率が高くなっている。 26 テレビ(リアルタイム)視聴:テレビ受像機における視聴のみならず、あらゆる機器によるリアルタイムのテレビ視聴。 27 ネット利用:機器を問わず、メール、ウェブサイト、ソーシャルメディア、動画サイト、オンラインゲーム等、インターネットに接続することで成り立つサービスの利用を指す。 28 この図表、図表3-2-5-3及び図表3-2-5-4においては、「2018年」のみ2018年度の調査結果(2019年2月23日〜3月1日実査)を示している(他の年は、当該年の調査結果を示している)。 29 調査日1日あたりの、ある情報行動の全調査対象者の時間合計を調査対象者数で除した数値。その行動を1日全く行っていない人も含めて計算した平均時間。 30 平日については調査日2日間の1日ごとに、ある情報行動を行った人の比率を求め、2日間の平均をとった数値である。休日については、調査日の比率。