(4)次世代人工知能技術の研究開発 現行の人工知能技術の主流である深層学習は、大規模なデータや莫大な計算資源が必要となるという弱点を持っている。そこで、総務省では2017年度(平成29年度)から、深層学習を超える次世代人工知能技術を実現するため、大規模なデータや莫大な計算資源を必要としない人間の脳の処理のメカニズムを人工知能技術に導入すべく「次世代人工知能技術の研究開発」を実施している。 2018年度(平成30年度)は、人間の脳の処理メカニズムのモデル化、超低消費電力演算処理技術等の研究開発を継続しつつ、次世代人工知能技術の実証実験テーマの一つとして、眼球運動データから統合失調症患者の鑑別を支援するツールの開発を開始した。当該ツールについて、2019年度(令和元年度)にプロトタイプを製作し、2024年度(令和6年度)までに診断支援ツールとしての実用化を目指している。