(6)IoT共通基盤技術の確立・実証 本格的なIoT社会の到来により、膨大な数のIoT機器がネットワークに接続されることや、通信量(トラヒック)が急増することが予測されており、これらへの対応が課題となっている。多様なIoTサービスを創出し、膨大なIoT機器による多様なサービスの接続ニーズに対応するため、総務省は、2016年度(平成28年度)から、膨大な数のIoT機器を迅速かつ効率的に接続する技術、異なる無線規格のIoT機器や複数のサービスをまとめて効率的かつ安全にネットワークに接続・収容する技術等の共通基盤技術の研究開発を実施している。2018年度(平成30年度)は、接続・実装・制御が容易な共通プラットフォーム技術(W3C Web of Things(WoT))や、機器・ネットワークの運用情報を取得可能なプロトコル(ITU-T G.9973 HTIP)等の国際標準規格を用いた互換性を有するシステムを開発する等の成果が得られた。 こうした研究成果のさらなる成果展開を図るため、総務省では、産学官連携による推進体制である「スマートIoT推進フォーラム」と連携することで国際標準化を推進している。加えて、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の枠組みを活用し、農業分野へのIoT/AIの実装を加速するための研究開発及び実フィールドにおける実証を関係省庁と連携しながら実施することで、IoT共通基盤技術の社会実装を推進している。