6 その他の研究開発 (1)宇宙通信技術 ア 技術試験衛星9号機の開発 総務省では、宇宙基本計画に「新たな技術試験衛星を2021年度(令和3年度)めどに打ち上げることを目指す。」と記載されたことを踏まえ、文部科学省等と連携し、フレキシブルペイロード技術等の軌道上実証を目指し、大容量伝送可能な技術試験衛星9号機の開発に取り組んでいる。 イ 宇宙利用の将来像に関する懇話会 人口問題、資源・エネルギー枯渇、環境汚染等、山積する課題に対して、宇宙利用の推進・高度化は、先駆的なイノベーションよる打開策を導き出すために有効であると期待されている。宇宙利用におけるイノベーションによりもたらされる新たな将来像について幅広く懇話することにより、宇宙利用における我が国の目指すべき方向性やICTの利活用推進に向けて短期的及び長期的に取り組むべき方策について検討するため、2018年(平成30年)2月、「宇宙利用の将来像に関する懇話会6」が立ち上げられた。 また、宇宙を新たなビジネスフロンティアと捉えるとともに、現代社会が抱える社会的課題の解決に向け、その実現のために必要となる情報通信に関する新たな要素技術等について、より専門的な観点から検討するため、2018年(平成30年)8月に同懇話会の下に「宙を拓くタスクフォース」を開催し、2030年代以降の宇宙利用の将来像について意見交換を行い、その将来像の実現のために必要となる情報通信技術等について検討を行っている。 6 宇宙利用の将来像に関する懇話会:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/space_utilization/index.html