(2)モバイル化の進展 さらに、携帯電話及びスマートフォンの普及とともに、移動通信でのトラヒックが大幅に伸びている。 総務省のとりまとめによると、国内の移動通信の総ダウンロードトラヒックは3,082Gbpsと、固定通信よりも小さいものの、1年間での増加率は20.2%となっており、固定通信の伸びを上回っている(図表3-1-1-3)。 図表3-1-1-3 固定通信トラヒックと移動通信トラヒック (出典)総務省(2020)「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2019年11月分)」 このような移動通信のトラヒックの急激な増加傾向は世界的に見られる。エリクソンが公表している“Ericsson Mobility Report” 3 によれば、これまでの5年間で世界全体におけるモバイル経由でのデータ通信量は大幅に増加してきており、2019年の第3四半期では年率換算で68%の伸びを記録している。さらに同社によると、2019年から2025年までの期間における世界でのモバイル経由でのデータトラフィックは年間で27%増加し、2025年には160エクサバイト/月を超えると予想されるという(図表3-1-1-4)。 図表3-1-1-4 モバイル経由でのデータ通信量の推移(デバイス別) (出典)Ericsson“Ericsson Mobility Visualizer” 4 を基に作成 3 Ericsson(2019)“Ericsson Mobility Report November 2019”(https://www.ericsson.com/en/mobility-report/reports/november-2019) 4 https://www.ericsson.com/en/mobility-report/mobility-visualizer