第2節 デジタルデータ活用の現状と課題 1 日本におけるデジタルデータ活用の現状 これまで見てきたように、デジタルデータの流通量は増大しており、また国境を越えたデータのやりとりも増加傾向にある。 企業によるこのようなデータの活用はこれまで幾度となく提唱されてきたところであり、また、令和元年版情報通信白書において取り上げたとおり、デジタル・プラットフォーマーと呼ばれる事業者においてはそのサービス提供を通じて収集したデジタルデータの活用がその競争力の源泉ともなっている。 それでは日本企業ではこのデジタルデータをどのように活用しているのだろうか。