第2節 Beyond 5Gの実現に向けて 2030年代にデータ主導型の「超スマート社会」を実現するためには、地上、海、空、宇宙などフィジカル空間のあらゆる場所において生ずる様々な事象に関する詳細なデータを収集してデジタルデータに変換した後、サイバー空間において蓄積・解析を行い、フィジカル空間に瞬時にフィードバックするCPSの極めて高度な同期が不可欠となる。このため、極めて大量の情報を、あらゆる場所において遅延なく安全・確実に流通させることができる、5Gより高度な通信インフラが必要となる。 本節では、「5Gの次」のインフラの構築に向けた各国の動向、そして、我が国における「Beyond 5G」の実現に向けた検討及び今後の推進戦略について説明する。