3 デジタル活用による消費行動の変化 新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、感染症拡大防止のため、3密(密集、密接、密閉)の回避、身体的距離の確保など、新しい生活様式に基づいた日常生活を余儀なくされている。また、不要不急の外出自粛や営業時間の短縮なども求められ、新型コロナウイルス感染症の拡大により、我々の生活や経済活動に大きな制約が生じている。 そのような制約の中でも、非接触・非対面による活動が実現可能なデジタルを活用することで、従来とは異なる形ではあるが、感染症拡大を防止しながら、以前と同様の生活・経済を維持することが可能となっている。そのため、従来から進められていたデジタル化がコロナ禍を契機に、様々な場面で急速に進展している。 以降では、デジタルを活用した消費行動にどのような変化が生じているかを見るとともに、消費行動の変化が及ぼす影響について考察する。