補論 防災・減災とICT 我が国は世界有数の災害大国であり、大規模な自然災害が発生する都度、社会・経済的に大きな損害を被ってきた。今後も南海トラフ地震をはじめとする大規模な自然災害の発生が予測される中、我が国で「レジリエントで持続可能な社会」を実現するためには、防災・減災に係る取組を強化し、災害に伴う人的・物的損害を軽減していくことが重要となる。本補論では、2011年の東日本大震災以降の大規模災害の発生状況を振り返り、我が国の防災・減災を取り巻く現状や、ICTを活用した防災・減災に係る取組について整理する。また、コロナ禍における災害では新たな課題が生じたことを踏まえ、今後の防災・減災におけるICT活用の可能性を展望する。