第1節 1973−1985年頃:アナログ通信・放送の時代 1973年から1985年にかけては、先進国を中心にICTが普及する土壌が育まれ、また、米英では通信の自由化が進展した時期であった。我が国でも、固定電話やテレビ放送の普及が進むとともに、日本電信電話公社(以下「電電公社」という。)が民営化されるなど、今日の情報化社会の基礎となる変化が見られた時期といえる。第1節では、1973年から1985年頃までを「アナログ通信・放送の時代」と称し、同期間におけるICT分野の状況を概観する。