第2節 1985−1995年頃:通信・放送市場の発展と新たなサービスの登場 1985年から1995年にかけては、冷戦の終焉に伴う「平和の配当」として民間部門へ軍事部門の技術、人材、資金が流入したことやインターネットが民間開放されたことなど、インターネットを中心とする情報化社会の基礎が培われた。我が国でも、通信市場での競争の進展や放送サービスの高度化を通じて、多様な情報通信・放送サービスの提供に向けた動きが見られた。第2節では、1985年から1995年頃までを「通信・放送市場の発展と新たなサービスの登場」と称し、同期間におけるICT分野の状況を概観する。