10 仮想空間市場など メタバースは、インターネット上の仮想空間であり、利用者はアバターを操作して他者と交流するほか、仮想空間上での商品購入などの試験的なサービスも行われている。技術の進展とサービス開発によって、メタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されている(図表3-6-10-1)。メディアやエンターテインメントだけではなく、教育、小売りなど様々な領域での活用が期待されている。 図表3-6-10-1 世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測 (出典)Statista(Grand View Research) 18 ブロックチェーンは、暗号、P2P、分散合意形成などの技術を基盤とするものであり、情報を共有しても改ざんされないこと、価値流通の仕組みの構築ができること、価値のトレーサビリティの担保ができることなどの特徴がある。近年は、ブロックチェーンを基盤とする分散化されたネットワーク上で、特定のプラットフォームに依存することなく自立したユーザーが直接相互につながる新たなデジタル経済圏が構築されようとしており、電子メールとウェブサイトを中心とした「Web1.0」、スマートフォンとSNSに特徴付けられる「Web 2.0」に続く次世代のフロンティアとして「Web 3.0」とも言われている。ブロックチェーン上で発行される唯一無二(非代替)のデジタルトークン(証票)であるNon Fungible Token(NFT:非代替性トークン)は、Web 3.0時代のデジタル経済圏を力強く拡大していく起爆剤と考えられている。 18 https://www.statista.com/statistics/1295784/metaverse-market-size/