(3) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に、買い物、通勤・通学、余暇など人々の生活の様々な場面で、非接触・非対面の生活様式を取り入れていく必要が生じている。また、企業にとっても、非接触・非対面での働き方の導入や、消費が低迷している中での効率的な経営が求められている。このように社会状況が大きく変化する中で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりデジタル化の遅れなど我が国が抱える様々な課題が顕在化した。 一方で、デジタル技術を活用した働き方の変化、環境問題への意識の高まり、地方での暮らしへの関心の高まりなど、未来に向けた変化が大きく動き始めているほか、若い人や若い企業が世界で活躍するなど、新しい動きやチャレンジも出ている。 このような状況を踏まえ、デジタル化などの動きを個人や家庭、企業の意識や行動などミクロレベルで浸透させるとともに、時代に合わなくなった企業組織や働き方、人材育成の在り方など、社会全体の仕組み・構造を、多様性と変化への柔軟な対応、レジリエンスを持ったものへと転換し、ポストコロナに向けた動きを一気に加速することが求められる。