(1) 情報システム担当者を対象とした実践的サイバー防御演習(CYDER) CYDERは、国の機関、地方公共団体、独立行政法人及び重要インフラ事業者などの情報システム担当者を対象とした実践的サイバー防御演習であり、受講者は、チーム単位で演習に参加し、組織のネットワーク環境を模した大規模仮想LAN環境下で、実機の操作を伴ってサイバー攻撃によるインシデントの検知から対応、報告、回復までの一連の対処方法を体験する(図表4-5-7-1)。2017年度(平成29年度)からの合計で13,867名が受講しており、2021年度(令和3年度)から、従来の初級・中級の集合演習コースの実施に加え、サイバーコロッセオ 17 の知見を活用した、より高度なセキュリティ技術を習得可能な準上級コースや、地理的・時間的要因などによりCYDERが受講できていない方への最低限の対応をするオンライン演習のコースを追加した(図表4-5-7-2)。 図表4-5-7-1 実践的サイバー防御演習(CYDER: CYber Defense Exercise with Recurrence) 図表4-5-7-2 令和3年度CYDER実施状況 17 サイバーコロッセオ:東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた大会関連組織のセキュリティ担当者などを対象者とした実践的サイバー演習。大会に関わるシステムを忠実に再現した仮想のネットワーク環境上でサイバー攻撃を擬似的に発生させるなど、実機による攻防型演習などを行うことで攻撃対処手法を学ぶコロッセオ演習と、講義演習形式によりセキュリティ関係の知識や技能を学ぶコロッセオカレッジを、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会とも緊密な連携を図りながら、2017〜2020年度(平成29〜令和2年度)の間実施し、コロッセオ演習で延べ571名、コロッセオカレッジで延べ1,717名の人材を育成。