(5) その他地域との協力 ア アフリカ地域との協力 アフリカ諸国とのICT協力は、ボツワナ(2013年(平成25年))、アンゴラ(2019年(令和元年))における地上デジタル放送日本方式の採用を端緒として進展してきており、2019年(令和元年)8月に横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の「日アフリカICTハイレベルラウンドテーブル」では、日本とアフリカのICT分野における協力などを内容とする共同声明を採択された。 同共同声明の合意内容の実現に向け、総務省では、2019年度(令和元年度)以降、通信インフラ(セネガル、ケニア)、農業ICT(ボツワナ、エチオピア)、医療ICT(ガーナ、ケニア、コンゴ民主共和国)に関する実証実験を実施し、アフリカの社会課題解決への貢献とともに、日本企業による展開を支援しており、2022年(令和4年)に開催予定の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において成果報告を行う。 イ 中東地域との協力 総務省では、これまで、サウジアラビアとの協力関係を強化しており、「日・サウジ・ビジョン2030」(2017年(平成29年))及びサウジアラビア通信・情報技術省との間で署名したICT協力に関する協力覚書(2019年(令和元年))に基づき、2018年度(平成30年度)は官民ミッションのサウジアラビア派遣(2019年度(令和元年度)〜2020年度(令和2年度)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため中止)、2022年(令和4年)1月にICT官民ワークショップをオンライン開催し、両国企業間の協力関係構築や、日本企業の技術展開支援を行っている。また、2021年度(令和3年度)は、日本企業のVR技術を活用した医療ICTの実証実験を実施した。