(4) 情報収集手段 インターネットのポータルサイトやソーシャルメディアによるニュース配信等の拡大や、SNSの利用率の上昇等に伴い、人々の情報収集手段においても、インターネットが重要な手段となりつつある。 例えば、最も利用しているテキスト系ニュースサービスは、ポータルサイトによるニュース配信、ソーシャルメディアによるニュース配信及びキュレーションサービス 6 の合計で、2014年は36.8%だったのが、2024年には73.0%に上昇した 7 (図表T-1-1-6)。 また、新聞通信調査会が2024年に実施した調査によれば、各メディアの印象を尋ねたところ、50代までの世代は、新聞・テレビよりもインターネットが「情報源として欠かせない」と回答した割合が高かったとされており、インターネットが情報源として不可欠性の高いメディアとして広がりを見せていると考えられる(図表T-1-1-7)。 図表T-1-1-6 最も利用しているテキスト系ニュースサービスの推移 8 (出典)総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を基に作成 図表T-1-1-7 「情報源として欠かせない」とした人の割合(年代別、2024年) (出典)新聞通信調査会(2024)「第17回メディアに関する全国世論調査」 さらに、英国オックスフォード大学の組織が2024年に実施した調査によれば、我が国におけるニュース目的でのソーシャルメディアの利用率をみると、YouTubeやX、LINEの利用率が高い。特にYouTubeは全世代で約3割程度がニュース目的でも利用されている(図表T-1-1-8)。一方、メディアの信頼度では、インターネットはテレビ・新聞と比較すると全世代で低い信頼度にとどまっている(図表T-1-1-9)。 図表T-1-1-8 ニュース目的のソーシャルメディア利用率(年代別、日本の全回答者、2024年) 9 (出典)Reuters Institute for the Study of Journalism (2024)「Digital News Report」 10 を基に作成 図表T-1-1-9 各メディアの信頼度(年代別、2024年) (出典)総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を基に作成 6 スマートニュース、グノシー、NewsPicks等のニュースアプリ 7 2024年の全体の利用率は、10代から60代までの利用率から算出 8 2024年の全体の利用率は、10代から60代までの利用率から算出 9 本調査は、調査の直近1週間以内での利用の有無を尋ねている。一方、総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(図表T-1-1-2、図表T-1-1-3、図表T-1-1-5)は、特に利用期間の限定をせず、利用の有無を尋ねている。 10 https://reutersinstitute.politics.ox.ac.uk/digital-news-report/2024