(3) 量子暗号通信 量子暗号通信は、量子コンピュータの実現による暗号の危殆化に対応するため、量子の特性を活用した安全な暗号鍵の配送技術であり、国内外の関心が高まっている。 中国では、1万km以上にも及ぶ量子暗号通信網を中国全土に構築し、活用を開始しているほか、欧州においても欧州全域にわたる大規模な量子暗号通信網の構築を開始し、社会実装に向けた取組を加速している。 我が国では、総務省及びNICTが、量子暗号通信に関する研究開発を推進するとともに、量子暗号通信の実証・検証を目的として、2010年に量子暗号通信テストベッド「東京QKDネットワーク」を構築し、以降、継続的に運用を行っている。