(3) 無線LANセキュリティに関する動向 無線LANの利用者のセキュリティ意識などを把握するために総務省が2024年11月に実施した意識調査 1 によると、公衆無線LANの認知度は高い(約92%)が実際に利用している人はその半数程度にとどまっている。また、公衆無線LANを利用していない最多の理由として、6割程度が「セキュリティ上の不安がある」と回答している。また、公衆無線LAN利用者のうち、9割弱がセキュリティ上の不安を感じており、特に情報窃取、外部からの不正侵入を不安材料に挙げる利用者が多い。 OpenRoaming 2 に対応した公衆Wi-Fiでは、通信の暗号化や偽の公衆Wi-Fiへの接続を防止する技術が使われており、ユーザーは安全に公衆Wi-Fiを利用することができるほか、一度OpenRoamingの利用登録をすることで、全世界のOpenRoaming対応の公衆Wi-Fiを追加設定なしで利用することができる。国内では東京や大阪をはじめとした都市圏で導入が進んでおり、対応する公衆Wi-Fiも順次拡大される予定である。 1 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/wi-fi/ 2 最新のWi-Fi技術やサービスの導入・推進を実施するグローバル組織であるWireless Broadband Allianceが支援している国際的なWi-Fi Roaming基盤