(3) 利用目的(利用シーン) AIの利用目的(利用シーン)について、「定期的に利用している」及び「過去に何度か利用したことはある」の回答割合の合計が最も高かったのは、日本及び今回調査した他の3か国の全てにおいて、情報の理解だった。日本では、この次に文書作成や校正、翻訳が続いた(図表T-1-1-10)。 日本と他の3か国を比較した場合、日本は「利用する必要がない」と回答した割合は各目的とも他の3か国より高い一方で、「利用したくない」と回答した割合は他の3か国とそこまで大きな差がなく、また、「ぜひ利用してみたい」及び「条件によっては利用を検討する」と回答した割合は比較的高い結果となった。日本では、現状、AI利用は他の3か国に比べて低調であるものの、今後、AIがもたらす便益、適切にリスクが管理された具体的なユースケースの認知等が進めば、AI利用が進展していく可能性があることがうかがわれる。 図表T-1-1-10 目的別のAI利用状況(日本) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 【関連データ】目的別のAI利用状況(国別) 出典:総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r08/html/datashu.html#f00016(データ集) 日本における目的別のAI利用状況について年齢階層別に見ると、各目的いずれについても、「定期的に利用している」と回答した割合は、15歳〜19歳及び20歳〜29歳を中心に若年層ほど総じて高い結果となった。特に、翻訳、学習や教育支援のために「定期的に利用している」と回答した割合は、15歳〜19歳において顕著に高い。また、日常の行動や判断にかかわる相談のために「定期的に利用している」と回答した割合は、15歳〜19歳及び20歳〜29歳で20%を超え、専門家にするような相談のために「定期的に利用している」と回答した割合も、15歳から39歳までの各年齢階層で15%を超えた。若年層を中心に、相談目的でのAI利用が広まりつつあることがうかがわれる(図表T-1-1-11)。 図表T-1-1-11 目的別のAI利用状況(日本、年齢別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 各場面別のAIとAI以外の方法の比重(使い分け)についても尋ねたところ、日本は「主に他の方法(AIは補助的)」及び「他の方法のみ」と回答した割合の合計が、概ね各場面とも比較的高く、特に、「他の方法のみ」と回答した割合、つまりAIを利用しない旨を回答した割合も、各場面で概ね高い傾向であった(図表T-1-1-12)。 一方、日本国内で年齢階層別に見た場合、15歳〜19歳及び20歳〜29歳において、「日常の些細な疑問や雑談に関する情報を気軽に得ようとするとき」や「自身の心身や生活、将来に係る専門的な相談をするとき」について「AIのみ」及び「主にAI(他の方法は補助的)」を利用すると回答した割合は、2割から3割程度に及ぶ傾向となった。若年層を中心に、情報の取得や相談といった場面で利用する手段について、AIの比重が高まりつつあることがうかがわれる(図表T-1-1-13)。 図表T-1-1-12 各場面別のAIとAI以外の方法の比重(使い分け)(国別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 図表T-1-1-13 各場面別のAIとAI以外の方法の比重(使い分け)(日本、年齢別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」