(2) リスク意識 AIの利用に関するリスク意識について調査したところ、日本において「非常にリスクだと感じる」及び「どちらかと言えばリスクだと感じる」の回答割合の合計が最も高かったのは、「実在する人物の精巧なフェイク映像や音声、実在しない景色や人物などの画像を本物であると思ってしまう」であった。このリスクのほか、各リスク項目とも、「非常にリスクだと感じる」及び「どちらかと言えばリスクだと感じる」の回答割合の合計が、2024年度調査結果と比較して高くなっており、「わからない」と回答した割合が低下していた 3 。AIの利用の広まりとともにリスクに関する意識や認識も広がりつつある可能性がある(図表T-1-1-16)。 精巧なフェイク等を本物であると思ってしまうリスクについて、「非常にリスクだと感じる」及び「どちらかと言えばリスクだと感じる」の回答割合の合計が最も高くなる傾向は、今回調査した他の3か国においても同様であった(図表T-1-1-17)。 図表T-1-1-16 AI利用のリスクに関する考え方(日本) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 図表T-1-1-17 AI利用のリスクに関する考え方(国別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 また、AIを適切に利用するために気を付けていることについて、何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」と回答した人に対して尋ねたところ、日本においては「生成内容が正しいか、他の方法で確認している」と回答した割合が最も高く、次に「生成内容の根拠や判断理由を確認している」と回答した割合が高かった(図表T-1-1-18)。 なお、今回調査した他の3か国においては、こうした生成内容の正確性等の確認に加え、「入力データに配慮している」や「著作権等の知的財産権に配慮している」と回答した割合も比較的高い傾向が見られた。日本に比べてAI利用が進む国々では、AI利用の浸透等に伴い利用時に人々が注意するポイントも広がりつつある可能性がある。 図表T-1-1-18 AIの適切な利用のために気を付けていること(国別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 3 2024年度個人向け調査では、調査対象の年齢を20歳以上としていたが、今回の2025年度個人向け調査では、新たに15歳〜19歳を調査対象に加えている。