(4) 懸念されるリスク及びリスク対策のための取組状況 企業における生成AIの活用に関して懸念されるリスクについて尋ねたところ、日本では、「社内情報の漏洩などのセキュリティリスクがある」と回答した割合が最も高く、次いで「出力結果の精度に問題がある」、「著作権等の権利を侵害する可能性がある」の順に高い結果となった。これらの回答割合は、他の3か国でも比較的高かったが、他の3か国では「出力結果に倫理上不適切な内容や偏見が含まれる可能性がある」や「個人情報の取り扱いなどプライバシーの侵害の可能性がある」が、日本に比べて高い傾向が見られた(図表T-2-1-8)。 図表T-2-1-8 生成AIの活用に関して懸念されるリスク(国別) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 企業における生成AIの導入・活用に関し、セキュリティリスクや法的・倫理的問題、その他不適切な利用を防ぐための取組状況について尋ねたところ、日本では「全社的な指針やガイドラインを整備している」と回答した割合が41.1%と最も高かった。しかし、他の3か国では、「製品・サービスの企画・導入段階で、専門的な審査体制がある」や、「製品・サービス導入後、定期的な評価・検証が行われている」と回答した割合が日本に比べて高い傾向が見られた(図表T-2-1-9)。 図表T-2-1-9 リスク対策のための取組状況(国別、企業規模別(日本)) (出典)総務省(2026)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 日本に比較して他の3か国では、議事録・メール作成補助等の企業内で完結する利用にとどまらず、顧客向けの製品・サービスに生成AIを活用することが積極的に行われており、これに伴い、事前の審査や事後の評価・検証を行う体制が整備されつつあるものと考えられる。