2 日本企業におけるAI活用事例(業務領域別) これまで、2025年度企業向け調査の結果を概観してきた。日本では、2024年度企業向け調査と比較し、生成AIについて、活用方針を策定していると回答した割合や何らかの業務で利用していると回答した割合が大幅に上昇しており、日本企業において生成AIを含めAI活用が着実に進展している状況が示唆されている。 一方で、米国・ドイツ・中国における調査結果と比較すると、日本企業におけるAI活用は、2024年度企業向け調査結果と同様、依然低調である状況もうかがえた。例えば、個別の業務類型ごとの導入率は、日本に比べて米国・ドイツ・中国の方が全般的に高い結果となり、なかでも米国や中国では「研究・商品開発」における活用や効果の実感が比較的に高い結果が見られた。 ただ、今後は多くの日本企業においても、個別の業務類型ごとに、生成AIを含めたAIの活用を具体的に検討していく段階に移行していくものと考えられる。このような検討に資するよう、以下では企業における先進的なAI活用事例について、企業活動の業務領域ごとに概観する 1 。 1 調査期間、調査範囲、紙幅等の事情から、全ての事例を網羅的に記述することは困難であることにご留意いただきたい。