(5) 空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム WPT(Wireless Power Transfer:空間伝送型ワイヤレス電力伝送)システムは、電波の送受信により数メートル程度の距離を有線で接続することなく電力伝送するものであり、工場内で利用されるセンサー機器への給電等に利用が見込まれている。WPTにより、充電ケーブルの接続や電池の交換を行うことなく、小電力の給電が可能となることから、利便性の向上とともに、センサー機器の柔軟な設置が可能となり、IoT活用によるSociety 5.0の実現に向けた寄与が期待されている。 総務省では、WPTの実用化に向けて、2019年2月から情報通信審議会において技術的検討を進め、2022年5月に920MHz帯、2.4GHz帯、5.7GHz帯の3周波数帯について屋内限定の構内無線局として制度整備を行った。その後、特に920MHz帯WPTの普及に伴い、設置場所の自由度向上や活用範囲の拡大の要望を踏まえ、構内無線局の屋外利用を可能とするほか、小電力WPTについて免許不要とする制度整備を、2026年6月に行っている。