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福岡防衛施設局に対し、あっせんを行った結果等について、行政苦情救済推進会議(座長:川上宏二郎。平成16年11月8日開催)に報告するとともに、平成16年11月24日、宮崎市に対し、本あっせんに関連しての参考連絡を行った。
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○ 行政相談の要旨
申出人の自宅は、航空自衛隊基地の近くにあるため、自衛隊機の離着陸による騒音がひどく一日中窓を閉め切る必要があり、10年以上前に、福岡防衛施設局が実施する防衛施設周辺対策事業により、クーラーを取り付けてもらった。
しかし、このクーラーが故障したため、申出人は、平成16年6月中旬、福岡防衛施設局に対し、新しいクーラーに取り替えてほしい旨を申し出たところ、取替工事は9月頃になるとの説明を受けた。
申出人としては、6月に申し出ているのに、最も暑い時期である7、8月に取替工事を行わず、9月まで待たされることには納得できず、何とか早急にクーラーの取替工事が行われるようあっせんしてもらいたい。
なお、福岡防衛施設局は、このようにクーラーの取替工事に時間を要するのであれば、事前に周辺住民に周知すべきである。
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行政苦情救済推進会議への報告内容
福岡防衛施設局における当該事業(クーラーの機能復旧工事)は、平成元年度から開始され、処理件数が増加したここ数年間、このような取り組みを採っていたが、九州管区行政評価局があっせんした結果、平成17年度から、次のとおり、所要の措置が講じられることとなった。
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平成17年度からは、4月までに極力当該年度工事希望者の把握に努め、予算の範囲内において4月末までに希望があった者については6月末までにクーラーの設置を行い、以降は1か月ごとに希望者を取りまとめ、45日間内のクーラー設置を計画 |
(2) |
7月以降の希望者については、8月中での設置は厳しいことなどクーラーの設置期間並びに制度及び手続きについて、関係自治体広報誌及び地元区長等を通じて補助事業者対象者へ周知 |
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宮崎市に対する参考連絡事項
宮崎市の平成16年度における住宅防音事業(このうちのクーラーの機能回復工事。以下同じ。)の実施状況をみると、大阪航空局に対する補助金交付申請が5月末日に提出されたため、国土交通省本省の補助金交付決定が平成16年6月30日付けとなり、結果として、平成16年度の最初の申込者の場合でも、クーラーの取替工事に着手できたのは、9月上旬以降となっており、今回の申出人と同様、真夏の間、クーラーの取替えが行われなかった。
したがって、宮崎市は、今後、当該事業の補助事業者である他の市町村の例などを参考にして、補助金の交付申請事務を早期に行い、迅速な住宅防音事業を実施するよう努める必要がある。
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