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申出要旨
JRで、岡山駅から高知県中村駅まで、直通の「南風号」を利用すると、特急料金は2,010円であったが、高知駅止まりの「南風号」で高知駅まで行き、「あしずり号」に乗り換えて中村駅まで行くと、特急料金は、南風号で、1,300円、あしずり号で、2,260円の合計3,560円を徴収された。
同じ区間でありながら直通便よりも不便な乗継便の特急料金の方がなぜ高いのか、納得できない。
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四国地域行政苦情救済推進会議への付議結果
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岡山駅・中村駅間等同一区間に直通便と乗継便の両方の特急便がある区間において、乗継便の方が割高となっていることに納得できないとする苦情の申出は、理解できるところである。
四国旅客鉄道株式会社は、特急列車ごとに特急券が必要と規定したJR各社共通の運送約款を適用しているが、自社管内限りの区間(高松〜宇和島等4区間)については、その特例として乗継便を1個の特急列車とみなして特急料金を設定している。
しかし、申出の区間等3区間については、JR他社の営業区間とまたがるため、関係他社との間で、これらの区間について、通しの特急料金の適用を協議したものの、JR他社の同様区間への波及や減収を伴うこともあって、合意には至っていない。
この件についての早急な改善は困難とみられるが、苦情の解消に向けてJR各社との協議を継続することが望ましい。
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(2) |
直通便と乗継便との同一特急料金が実現するまでの間、乗継便の方が割高になることについて、乗客が十分納得して乗車する特急列車を選択できるよう、制度の周知をきめ細かく行う必要がある。
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(3) |
また、申出のような苦情が発生する一因として、関係社員の乗客に対する説明不足等乗客対応の不手際も考えられるので、苦情や問い合わせに適切に対処するため、関係社員に対し、料金等に関する研修を行う必要がある。
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検討依頼事項
直通便と乗継便との両方の特急便がある区間で、乗継便の方が割高になる区間については、乗客が十分納得して乗車する列車を選択できるよう、制度の周知をきめ細かく行うこと。
また、料金等に関する苦情や問い合わせに適切に対処できるよう、関係社員に対し、研修を行うこと。
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