能登半島
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能登半島地震支援
活動レポート③
地域おこし協力隊全国ネットワーク企画担当の藤井裕也です。
1日1日に発生した能登半島地震を受け、地域おこし協力隊全国ネットワークではいしかわ地域おこし協力隊ネットワークと現地で活動する隊員さんやOBOGと連携して被災地を支援したいとの思いから、まず被災地の現状と支援活動の可能性を探るため石川県を訪れました。現地からのレポートを全3回にわたってお送りします。今回3回目のレポートは能登半島地震で被害を受けた七尾市です。
3月5日、七尾市ではまず、石坂智子さん(七尾市OG)を訪問しました。石坂さんは任期後地域の暮らしを体感できるゲストハウスを開設。今回の災害でゲストハウスは半壊になりました。
石坂さんは、寝床を確保できれば周りの人の助けになりたい、やれることはやろうという気持ちがあり、七尾市にある被災地NGO協働センターで被災者支援にあたっています。物資の支援や、炊き出し、壊れた家の片付け、住民との話し合いの日々になっているとのことでした。石沢さんからは、「生活再建はいつになるかわかりませんが、この地域の暮らしがすごくいいので、それを伝える場としてゲストハウスをもう一度したい」という話がありました。
災害を機に、これまで交流のなかった住民や地域外と交流できるようになり、これをチャンスにしたいともお話しされていました。
「二ヶ月たっても何も変わっていない。」
復旧に停滞感があり、ここでも、人手は足りておらず、ボランティアが欲しいと思われているようでした。ボランティアとして人がつながり現地で応援し合えるつながり作りができればいいなと思いました。
続いて、高橋雅人さん(七尾市地域おこし協力隊現役)を訪問しました。
高橋さんは七尾市高階地区で活動しており、地域の活性化協議会の拠点であるコミュニティセンターが、発災後、避難所になったことから、そこで被災者支援をされていました。避難所の運営は高橋さんが取り仕切り、支援物資の配り方なども町会長に集まってもらい、話し合いの場をもつなど支援活動にあたられたとのことでした。
「地域の人がよくしてくれるので続けられている。地域の人のためになるなら頑張ろうと思っている。」
高階地区では、珠洲市などと違い、激しく壊れている家が多くないことから、在宅避難が可能で、困っている人が見えにくいようでした。
「一人で半分壊れた家に住んでいた人や、障害を持っていて地震でひどくなってしまった人がいる。そういった情報は何かが起こってからでないと分からない。」
支援が必要な人に支援が届くように今後活動していきたいということでしたが、何から手をつければいいのかわからないとのことで、日田市OBの河井さんより災害支援専門家を繋ぎ一度会議の場をもつことになりました。
今最後に、能登復興ネットワークを立ち上げられた株式会社禊川の森山奈美さんを訪問しました。
能登復興ネットワークは、七尾市で活動する支援者の情報共有会議の開催、炊き出し調整システム、避難者アセスメント、被災者の仕事づくり、連続勉強会、復興計画づくり、人材コーディネートをされている団体です。今後、復旧復興にあたって人材が足りなくなる課題への対応や、市町村との連携、広域ネットワークとの連携について意見交換を行いました。いしかわ地域おこし協力隊ネットワークも能登復興ネットワークに加入し、今後、被災地支援の情報交換をしていくことになりました。
全国地域おこし協力隊ネットワークでは、今回の訪問を踏まえ全国の人とのつながりからいしかわ地域おこし協力隊ネットワークや関係者と連携協議しながら支援につなげていこうと思っています。続報をお待ちください。