「行政情報化推進基本計画の改定について」(平成9年12月20日 閣議決定)では、行政情報化推進のための基盤整備として、必要な情報交換、情報共有を進めるなどのために、各般の標準化を推進するとしており、特に電子文書等の標準化として、以下の様に述べている。
電子文書等の標準化(第2の3-(3)-イ)
「行政文書のうち必要なものについて、文書の検索・編集の容易性を確保するため、流通性の確保に留意しつつ、構造化された形式による電子化を推進するものとし、文書構造形式に係る国際的な標準(SGML等)を採用する。また、構造化に必要な文書型定義の作成を進め、パソコンの更新等に合わせて、作成された文書型定義の利用が可能なソフトウェアの導入を進める。」
電子政府の実現に向け、省庁間で利用される文書の多くが共通の文書構造形式によって電子化される事が望ましいが、電子化の検討の最初の段階として、本書では、各省庁等で通常取扱われる通達、通知、照会、回答、報告、事務連絡等の公文書であって、省庁間電子文書交換システム等により省庁間で電子的に運用されるもの(以下、「電子公文書」という。)に関して、SGML規格(JIS X 4151)に準拠した形式によって文書型定義(DTD)を規定・説明するものである。
電子公文書の標準化の目的は、以下のとおりである。
| (1) | 電子公文書の再利用、保存・検索及び省庁間流通を効率的に行う。 |
| (2) | 電子公文書の規格を統一し、送受信者間での電子公文書の互換性を確保する。 |
| (3) | 省庁間電子文書交換システムや省庁内文書管理システムにおける電子公文書の効率的運用を実現する。 |
電子公文書の標準化の実現方策の基本的考え方は、上記の目的及び「行政情報化推進基本計画の改定について」(平成9年12月20日 閣議決定)に基づき、以下のとおりとする。

文書型定義(DTD)とは、文書中に現れる要素をSGML規格(JIS X 4151)に従い記述したものである。
| (1) | 文書型定義(DTD)は、各省庁で共通のものとする。 |
| (2) | 文書型定義(DTD)は、DTDを複雑にせず管理運用面に柔軟性を持たせるためシンプルに設計することが重要である。 |
| (3) | 文書型定義(DTD)は、XMLとの互換性を考慮した設計とする。(現在、文書交換を意識した規格としてXMLが制定されつつあり、非常に大きな影響力を持つと予想されるため、XMLとの互換性を考慮する。) |
| (4) | 文書型定義(DTD)は、実際に運用されている紙の公文書に含まれる要素以外に、省庁間電子文書交換システム(以下、「交換システム」という。)で必要となる要素について準備する。 |
| (5) | 文書型定義(DTD)は、インフラシステム(交換システム、省庁内文書管理システム等)に制約を与えたり、インフラシステムの機能変更、更改により、市販のワープロソフト等に搭載予定のDTD処理の仕様に変更があるようなことは避けることとする。 |
| (6) | 文書型定義(DTD)は、「白書等データベースの統一的な仕様」(平成8年6月18日 行政情報システム各省庁連絡会議幹事会了承)に盛り込まれている要素との整合性を考慮する。 |
電子公文書の入力・表示・印刷レイアウトは、以下のとおりとする。
ワープロソフトの設定値は、サイズをA4(1頁36行、1行40文字)、表示のフォントを10.5ポイントとする。
|
○○○第○○号 平成○年○月○○日 ○○省○○局長 殿 ○○省○○局長
○○○○○○○○○○○○一部改正について(通達) 標記について、○○○○規定(昭和63年4月公達第○○号)の一部が改正されたことに伴い、○○○第○○号(昭和○○.○.○)「○○○○○○○○○○○○ついて」通達の一部を下記のとおり改正することとしましたから、よろしく取り計らい願います。 記 1 改正の主旨 (1) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ (2) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ 2 ○○○第○○号(昭○○.○.○)「○○○○○○○○○○○○ついて」通 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。 この通達は、平成○○年○月○日から実施する。 |
「4 電子公文書の入力・表示・印刷レイアウト」に示した電子公文書を、「7 文書型定義(DTD)」に示した文書型定義(DTD)に従って、SGML化した際のデータを、以下に例示する。
この例示は、電子公文書として省庁間で交換・保存される文書データとなるものであり、また、ワープロソフトが自動生成するため、文書作成者は、以下に例示する要素名(タグ名(例:<DOC>、<FRONT> 等))を意識して作成することはない。
――SGML化した際のデータ例――
<DOC>
<FRONT>
<SECRECY>親展</SECRECY>
<STAMP>要</STAMP>
<MNGINFO TYPE=INQURY>○○省○○局○○課</MNGINFO>
<MNGINFO TYPE=ABSTRACT>○○○○○○○○一部改正について○○○○○○○○○○○○○○○○。</MNGINFO>
</FRONT>
<BODY>
<DOCNO>○○○第○○号</DOCNO>
<DATE TYPE="1">平成○年○月○○日</DATE>
<TO>
<AFF>○○省○○局長</AFF>
<HONORIFC>殿</HONORIFC>
</TO>
<AUTHOR>
<AFF>○○省○○局長</AFF>
</AUTHOR>
<TITLE>○○○○○○○○○○○○一部改正について(通達)</TITLE>
<MAINTXT>
<P LEVEL=0>
標記について、○○○○規定(昭和63年4月公達第○○号)の一部が改正されたことに伴い、○○○第○○号(昭和○○.○.○)「○○○○○○○○○○○○ついて」通達の一部を下記のとおり改正することとしましたから、よろしく取り計らい願います。
</P>
</MAINTXT>
<MAINTXT2>
<MT2TITLE>記</MT2TITLE>
<MT2TEXT>
<HD LEVEL=1>1 改正の主旨</HD>
<HD LEVEL=2>(1) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○</HD>
<HD LEVEL=2>(2) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○</HD>
<HD LEVEL=1>2 ○○○第○○号(昭○○.○.○)「○○○○○○○○○○○○ついて」通達の一部改正</HD>
<P LEVEL=1>○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。</P>
<P LEVEL=1>○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。</P>
<HD LEVEL=1>3 実施日</HD>
<P LEVEL=1>この通達は、平成○○年○月○日から実施する。</P>
</MT2TEXT>
</MAINTXT2>
</BODY>
</DOC>
電子公文書の文書型定義(DTD)では、文書の構造を表す「要素」を規定している。
その文書型定義(DTD)に盛り込んだ要素について、以下に解説する。
| (1) | 要素名(タグ名)は、以下の理由からアルファベットを用いた。 | ||||
|
|||||
| (2) | アルファベットの要素名は、「白書等データベースの統一的な仕様」を参考とし、類似した用法の要素がある場合、要素名や構造を揃える等、整合性を図った。 | ||||
| (3) | 要素名・属性名は、XMLとの互換性を考慮し、すべて大文字とする。 |
| (1) | 電子公文書の基本構造を示す要素 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
| (2) | 書誌情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
| (3) | 文書本体に必要な要素(括弧内は構成要素) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
| (4) | 構造に関する要素(括弧内は構成要素) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
以下の表で、要素名に「*」印のついたものは、「白書等データベースの統一的な仕様」と要素名を揃えたものである。また、SECRECY(文書種別)、STAMP(公印(デジタル署名)の要否)、DOCNO(文書番号)、DATE(年月日)、TO(あて先)、AUTHOR(発信者名)、AFF(組織名)、TITLE(件名)は、交換システム等で利用するため必須な要素である。
(1) 電子公文書の基本構造を示す要素
| 要素名 | 要素説明 |
| DOC 公文書 |
電子公文書の全体を表す。文書全体を表す最上位の要素である。 下位構造として、FRONT(書誌情報)、BODY(文書本体)を持つ。 バージョン管理のためのVARSION属性を持つ。この値は、DTDが改版される度に、異なる値となる。 |
| FRONT* 書誌情報 |
書誌情報を記入する。 |
| BODY* 文書本体 |
主に、印刷・表示の対象となるような、文書本体に必要な要素を記入する。 |
(2) 書誌情報
| 要素名 | 要素説明 | 交換システム上の必須条件 |
| SECRECY 文書種別 |
文書の取り扱い上の区分(普通、親展、秘密文書)を記入する。 (交換システムにおいて、暗号化レベルの振り分けに利用するため、必須とする。) |
○ |
| STAMP 公印(デジタル署名)の要否 |
公印(デジタル署名)の要否の情報を記入する。「要」又は「否」。 (交換システムにおいて、公印の有無に基づくデジタル署名の処理の振り分けに利用するため、必須とする。) |
○ |
| MNGINFO 管理情報 |
その他管理情報を記入する。 複数の管理情報を指定することが可能。 管理情報の識別名をTYPE属性に記入する。 |
− |
| TYPE (属性) |
管理情報の識別名を記入する。 識別名は、DTDでは特に規定しない。 |
(3) 文書本体に必要な要素
| 要素名 | 要素説明 | 交換システム上の必須条件 |
| DOCNO 文書番号 |
文書記号番号、文書番号、公信番号を記入する。 なお、事務連絡文書の場合、「事務連絡」を記入する。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| DATE* 年月日 |
文書の日付、施行の年月日を記入する。 年月日の記述形式は、和暦、西暦のいずれかとし、どちらの記述形式を用いたかを属性に記入する。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| TYPE (属性) |
年月日の記述形式を指定する。 和暦:1 西暦:2 |
|
| TO あて先 |
あて先を記入する。 下位構造として、AFF(組織名)、NAME(氏名)、HONORIFC(敬称)を持つ。 NAME、HONORIFCは省略することができる。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| AFF* 組織名 |
組織名(官職)を記入する。 TO(あて先)、AUTHOR(発信者名)の下位構造として用いる。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| NAME 氏名 |
氏名を記入する。 TO(あて先)、AUTHOR(発信者名)の下位構造として用いる。 |
− |
| HONORIFC 敬称 |
敬称を記入する。 TO(あて先)の下位構造として用いる。 |
− |
| AUTHOR* 発信者名 |
発信者名を記入する。 下位構造として、AFF(組織名)、NAME(氏名)を持つ。 NAMEは省略することができる。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| TITLE* 件名 |
件名を記入する。 件名の最後に括弧付きで記入する「(通知)」、「(通達)」等もこれに含める。 (交換システムにおいて、電子公文書の送・受信情報として利用するため、必須とする。) |
○ |
| REFDOC* 関連文書 |
「対…」又は「…関連」又は法令等の引用を記入する。 省庁により、利用しない場合があるので、省略を可能とする。 下位構造として、DOCLINK(文書リンク)を持つ。 |
− |
| DOCLINK 文書リンク |
他の電子公文書のファイルを特定するための識別子を属性値として記入する。 識別子はファイル名を用いるものとする。 |
− |
| REF (属性) |
他の電子公文書のファイルを特定するための識別子を記入する。 | |
| MAINTXT 本文 |
本文を記入する。 下位構造として、構造に関する要素が利用可能。 |
− |
| MAINTXT2 記 |
記を記入する。 下位構造として、MT2TITLE(記見出し)及びMT2TEXT(記本文)を持つ。 |
− |
| MT2TITLE 記見出し |
記の見出しである「記」を記入する。 | − |
| MT2TEXT 記本文 |
記の本文を記入する。 下位構造として、構造に関する要素が利用可能。 |
− |
| REFERENC 参考 |
参考を記入する。 下位構造として、構造に関する要素を利用可能。 |
− |
| APPENDIX* 別紙 |
別紙、別記様式、添付資料を記入する。別の電子公文書となる場合、電子公文書へのリンクを記入する。 下位構造として、APPTITLE(別紙見出し)とAPPTEXT(別紙本文)、又は、DOCLINK(文書リンク)を持つ。 |
− |
| APPTITLE 別紙見出し |
別紙、別記様式、添付資料に対する見出しを記入する。 「別紙1」等。 |
− |
| APPTEXT 別紙本文 |
別紙の内容を記入する。 下位構造として、構造に関する要素を利用可能。 |
− |
(4) 構造に関する要素
| 要素名 | 要素説明 |
| HD 見出し |
見出し符号を記入する際に利用する。 見出し符号と、これに対応する見出し又は最初の行を記入する。 見出しの階層レベルをLEVEL属性に記入する。 インデント等の手法により、レベルが識別できるように表示・印刷されること。 |
| LEVEL (属性) |
見出しの階層レベルを記入する。 値は上位の1から下位の9までを任意に指定できる。 |
| FIG* 図 |
図版を記入する際に利用する。 下位構造として、FIGBODY(図本体)、FIGNOTE(図脚注)、FIGTITLE(図標題)を持つ。 |
| FIGBODY 図本体 |
図本体のファイルを特定するための識別子を属性値として記入する。 識別子はファイル名を用いるものとする。 ファイル形式は、Windows BMP、JPEG(ISO 10918)等とする。それぞれ、識別子の最後に「.BMP」、「.JPG」等の形式を識別できる拡張子を付けるものとする。 FIG(図)の下位構造として用いる。 注)XMLとの互換性のため、EMPTY要素は用いていない。 |
| FREF (属性) |
図本体のファイルを特定するための識別子を記入する。 |
| HEIGHT (属性) |
図の高さを指定する。 単位はポイントとする。 |
| WIDTH (属性) |
図の幅を指定する。 単位はポイントとする。 |
| FIGNOTE 図脚注 |
図に対する脚注を記入する。 FIG(図)の下位構造として用いる。 |
| FIGTITLE 図標題 |
図に対する標題を記入する。図に番号を付ける場合、番号も記入する。 FIG(図)の下位構造として用いる。 |
| TABLE* 表 |
表を記入する際に利用する。 下位構造として、TBLTITLE(表標題)、TBODY(表本体)、TBLNOTE(表脚注)を持つ。 |
| TBLTITLE 表標題 |
表に対する標題を記入する。表に番号を付ける場合、番号も記入する。 TABLE(表)の下位構造として用いる。 |
| TBODY* 表本体 |
表本体を記入する。 表を画像データとする場合、このファイルを特定する識別子を属性値として記入する。 識別子はファイル名を用いるものとする。 ファイル形式は、Windows BMP、JPEG(ISO 10918)等とする。それぞれ、識別子の最後に「.BMP」、「.JPG」等の形式を識別できる拡張子を付けるものとする。 アプリケーションソフトで作成されたデータを用いる場合、このファイルを特定する識別子を属性値として記入する。 識別子はファイル名を用いるものとする。 識別子の最後に、作成したアプリケーションソフトを識別できる拡張子を付けるものとする。 下位構造として、ROW(行)を持つ。表を画像データとする場合及びアプリケーションソフトで作成されたデータを用いる場合、ROWは用いない。 |
| TREF (属性) |
表のファイル(画像データ又はアプリケーションソフトで作成したデータ)を特定するための識別子を記入する。 |
| HEIGHT (属性) |
画像データ又はアプリケーションソフトで作成したデータを用いる場合に、表全体の高さを指定する。 単位はポイントとする。 |
| WIDTH (属性) |
画像データ又はアプリケーションソフトで作成したデータを用いる場合に、表全体の幅を指定する。 単位はポイントとする。 |
| TBLNOTE 表脚注 |
表に対する脚注を記入する。 TABLE(表)の下位構造として用いる。 |
| ROW* 行 |
表を構成する行を記入する。 下位構造として、CELL(セル)を持つ。 TBODY(表本体)の下位構造として用いる。 |
| HEIGHT (属性) |
行の高さを指定する。 単位はポイントとする。ただし、指定された値を用いるとセル内に文字列が入り切らない場合、文字列が全て入るように高さを調節する。 |
| CELL* セル |
表における行を構成するセルを記入する。 ROW(行)の下位構造として用いる。 |
| WIDTH (属性) |
セルの幅を指定する。 単位はポイントとする。ただし、最初の行に記入された場合のみ有効とする。 |
| TOPLINE (属性) |
セル上部の罫線の種類を指定する。 罫線あり:1 罫線なし:2 |
| BTMLINE (属性) |
セル下部の罫線の種類を指定する。 罫線あり:1 罫線なし:2 |
| LFTLINE (属性) |
セルの左側の罫線の種類を指定する。 罫線あり:1 罫線なし:2 |
| RGTLINE (属性) |
セルの右側の罫線の種類を指定する。 罫線あり:1 罫線なし:2 |
| P* 段落 |
段落を記入する際に利用する。 HD(見出し)と組み合わせて用いる場合は、対応する階層レベルをLEVEL属性に記入する。HDと組み合わせない場合、LEVEL属性は0とする。 インデント等の手法により、レベルが識別できるように表示・印刷されること。 |
| LEVEL (属性) |
階層レベルを記入する。 値は上位の1から下位の9まで、又は、0を任意に指定できる。 |
| EMPH* 強調 |
文字列に対する強調(ボールド、イタリック、下線、傍点)を指定する。 強調の種類を属性に記入する。 |
| TYPE (属性) |
強調の種類を指定する。 ボールド?:1 イタリック?:2 下線?:3 傍点?:4 |
| FONT フォントサイズ |
フォントサイズを指定する。 フォントのサイズを属性に記入する。 |
| SIZE (属性) |
フォントのサイズを指定する。 単位はポイントとする。 |
文書型定義(DTD)の作成に当たっては、XMLとの互換性を図るため以下の点を考慮した。
| (1) | タグを省略しない。 |
| (2) | EMPTY要素を用いない。 |
| (3) | #PCDATA(SGMLにおいて、テキストデータを記録可能とする要素)の扱いを制限した(XMLで定義されているMIXED CONTENTに対応)。 |
また、XMLとSGMLでは、DTDを記述する文法が異なる。このため、XMLへ移行する際は、XMLの文法にあわせてDTDを書き換える必要がある。
以下に、電子公文書の文書型定義(DTD)を示す。
<!DOCTYPE DOC [
<!-- 電子公文書 文書型定義 (DTD) 1998.3 -->
<!-- 基本要素 -->
<!ENTITY % EMPH.E "EMPH" -- 強調要素 -->
<!ENTITY % PH.E "%EMPH.E; | FONT" -- 句要素 -->
<!ENTITY % GENP.E "#PCDATA | %PH.E;" -- 一般段落要素 -->
<!ENTITY % HD.E "HD" -- 見出し要素 -->
<!ENTITY % TABLE.E "TABLE" -- 表要素 -->
<!ENTITY % FIG.E "FIG" -- 図要素 -->
<!ENTITY % PSUB.E "%GENP.E; | %TABLE.E; | %FIG.E; | %HD.E;"
-- 段落副要素 -->
<!-- モデル -->
<!ENTITY % PH.M "(%GENP.E;)*" -- 句モデル -->
<!ENTITY % PHFIG.M "(%GENP.E; | %FIG.E;)*"
-- 句と図モデル -->
<!ENTITY % P.M "(%PSUB.E; | P)*" -- 段落モデル -->
<!ENTITY % FIG.M "(#PCDATA)" -- 図モデル -->
<!ENTITY % NAME1.M "(AFF, NAME?, HONORIFC?)"
-- あて先モデル -->
<!ENTITY % NAME2.M "(AFF, NAME?)" -- 発信者モデル -->
<!-- タイプ -->
<!ENTITY % EMPH.A "(1 | 2 | 3 | 4) #REQUIRED"
-- 1:イタリック
2:ボールド
3:下線
4:傍点 -->
<!ENTITY % LINE.A "NUMBER 1" -- 1:罫線あり
2:罫線なし -->
<!ENTITY % DATE.A "(1 | 2) 1" -- 1:和暦
2:西暦 -->
<!ENTITY % LEVEL.A "NUMBER #REQUIRED" -- 見出しレベル -->
<!-- 構造に関する要素 -->
<!-- 図 -->
<!ELEMENT FIG - - (FIGBODY, FIGNOTE?, FIGTITLE?)>
<!ELEMENT FIGBODY - - %FIG.M;>
<!ATTLIST FIGBODY FREF CDATA #REQUIRED
HEIGHT NUMBER #IMPLIED
WIDTH NUMBER #IMPLIED>
<!ELEMENT FIGNOTE - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT FIGTITLE - - (#PCDATA)>
<!-- 表 -->
<!ELEMENT TABLE - - (TBLTITLE?, TBODY, TBLNOTE?)>
<!ELEMENT TBODY - - (ROW*)>
<!ATTLIST TBODY FREF CDATA #IMPLIED
HEIGHT NUMBER #IMPLIED
WIDTH NUMBER #IMPLIED>
<!ELEMENT TBLNOTE - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT TBLTITLE - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT ROW - - (CELL+)>
<!ATTLIST ROW HEIGHT NUMBER #IMPLIED>
<!ELEMENT CELL - - %PHFIG.M;>
<!ATTLIST CELL WIDTH NUMBER #IMPLIED
TOPLINE %LINE.A;
BTMLINE %LINE.A;
LFTLINE %LINE.A;
RGTLINE %LINE.A;>
<!-- 見出し -->
<!ELEMENT HD - - %PH.M;>
<!ATTLIST HD LEVEL %LEVEL.A;>
<!-- その他 -->
<!ELEMENT P - - %PH.M;>
<!ATTLIST P LEVEL %LEVEL.A;>
<!ELEMENT (%EMPH.E;) - - %PH.M;>
<!ATTLIST (%EMPH.E;) TYPE %EMPH.A;>
<!ELEMENT FONT - - %PH.M;>
<!ATTLIST FONT SIZE NUMBER #REQUIRED>
<!-- 官職氏名 -->
<!ELEMENT (AFF, NAME, HONORIFC) - - (#PCDATA)>
<!-- 文書リンク -->
<!ELEMENT DOCLINK - - (#PCDATA)>
<!ATTLIST DOCLINK REF CDATA #REQUIRED>
<!-- 公文書 -->
<!ELEMENT DOC - - (FRONT, BODY)>
<!ATTLIST DOC VERSION CDATA #FIXED "1.0">
<!ELEMENT FRONT - - (SECRECY, STAMP, MNGINFO*)>
<!ELEMENT BODY - - (DOCNO, DATE, TO+, AUTHOR+,
TITLE, REFDOC*,
MAINTXT, MAINTXT2?, REFERENC?, APPENDIX*)>
<!-- 書誌情報 -->
<!ELEMENT SECRECY - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT STAMP - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT MNGINFO - - (#PCDATA)>
<!ATTLIST MNGINFO TYPE CDATA #REQUIRED>
<!-- 文書本体 -->
<!ELEMENT DOCNO - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT DATE - - (#PCDATA)>
<!ATTLIST DATE TYPE %DATE.A;>
<!ELEMENT TO - - %NAME1.M;>
<!ELEMENT AUTHOR - - %NAME2.M;>
<!ELEMENT TITLE - - %PH.M;>
<!ELEMENT REFDOC - - (DOCLINK)>
<!ELEMENT MAINTXT - - %P.M;>
<!ELEMENT MAINTXT2 - - (MT2TITLE, MT2TEXT)>
<!ELEMENT MT2TITLE - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT MT2TEXT - - %P.M;>
<!ELEMENT REFERENC - - %P.M;>
<!ELEMENT APPENDIX - - (DOCLINK+ | (APPTITLE, APPTEXT))>
<!ELEMENT APPTITLE - - (#PCDATA)>
<!ELEMENT APPTEXT - - %P.M;>
<!ENTITY amp "&">
<!ENTITY lt "<">
<!ENTITY quote "'">
<!-- 特殊記号実体宣言 (Entities for special characters)
丸中アルファベット文字 -->
<!ENTITY Acir SDATA "[Acir ]">
<!ENTITY Bcir SDATA "[Bcir ]">
<!ENTITY Ccir SDATA "[Ccir ]">
<!ENTITY Dcir SDATA "[Dcir ]">
<!ENTITY Ecir SDATA "[Ecir ]">
<!ENTITY Fcir SDATA "[Fcir ]">
<!ENTITY Gcir SDATA "[Gcir ]">
<!ENTITY Hcir SDATA "[Hcir ]">
<!ENTITY Icir SDATA "[Icir ]">
<!ENTITY Jcir SDATA "[Jcir ]">
<!ENTITY Kcir SDATA "[Kcir ]">
<!ENTITY Lcir SDATA "[Lcir ]">
<!ENTITY Mcir SDATA "[Mcir ]">
<!ENTITY Ncir SDATA "[Ncir ]">
<!ENTITY Ocir SDATA "[Ocir ]">
<!ENTITY Pcir SDATA "[Pcir ]">
<!ENTITY Qcir SDATA "[Qcir ]">
<!ENTITY Rcir SDATA "[Rcir ]">
<!ENTITY Scir SDATA "[Scir ]">
<!ENTITY Tcir SDATA "[Tcir ]">
<!ENTITY Ucir SDATA "[Ucir ]">
<!ENTITY Vcir SDATA "[Vcir ]">
<!ENTITY Wcir SDATA "[Wcir ]">
<!ENTITY Xcir SDATA "[Xcir ]">
<!ENTITY Ycir SDATA "[Ycir ]">
<!ENTITY Zcir SDATA "[Zcir ]">
<!-- 丸中数字 -->
<!ENTITY cir1 SDATA "[cir1 ]">
<!ENTITY cir2 SDATA "[cir2 ]">
<!ENTITY cir3 SDATA "[cir3 ]">
<!ENTITY cir4 SDATA "[cir4 ]">
<!ENTITY cir5 SDATA "[cir5 ]">
<!ENTITY cir6 SDATA "[cir6 ]">
<!ENTITY cir7 SDATA "[cir7 ]">
<!ENTITY cir8 SDATA "[cir8 ]">
<!ENTITY cir9 SDATA "[cir9 ]">
<!ENTITY cir10 SDATA "[cir10 ]">
<!ENTITY cir11 SDATA "[cir11 ]">
<!ENTITY cir12 SDATA "[cir12 ]">
<!ENTITY cir13 SDATA "[cir13 ]">
<!ENTITY cir14 SDATA "[cir14 ]">
<!ENTITY cir15 SDATA "[cir15 ]">
<!ENTITY cir16 SDATA "[cir16 ]">
<!ENTITY cir17 SDATA "[cir17 ]">
<!ENTITY cir18 SDATA "[cir18 ]">
<!ENTITY cir19 SDATA "[cir19 ]">
<!ENTITY cir20 SDATA "[cir20 ]">
<!ENTITY cir21 SDATA "[cir21 ]">
<!ENTITY cir22 SDATA "[cir22 ]">
<!ENTITY cir23 SDATA "[cir23 ]">
<!ENTITY cir24 SDATA "[cir24 ]">
<!ENTITY cir25 SDATA "[cir25 ]">
<!ENTITY cir26 SDATA "[cir26 ]">
<!ENTITY cir27 SDATA "[cir27 ]">
<!ENTITY cir28 SDATA "[cir28 ]">
<!ENTITY cir29 SDATA "[cir29 ]">
<!ENTITY cir30 SDATA "[cir30 ]">
<!ENTITY cir31 SDATA "[cir31 ]">
<!ENTITY cir32 SDATA "[cir32 ]">
<!ENTITY cir33 SDATA "[cir33 ]">
<!ENTITY cir34 SDATA "[cir34 ]">
<!ENTITY cir35 SDATA "[cir35 ]">
<!ENTITY cir36 SDATA "[cir36 ]">
<!ENTITY cir37 SDATA "[cir37 ]">
<!ENTITY cir38 SDATA "[cir38 ]">
<!ENTITY cir39 SDATA "[cir39 ]">
<!ENTITY cir40 SDATA "[cir40 ]">
<!ENTITY cir41 SDATA "[cir41 ]">
<!ENTITY cir42 SDATA "[cir42 ]">
<!ENTITY cir43 SDATA "[cir43 ]">
<!ENTITY cir44 SDATA "[cir44 ]">
<!ENTITY cir45 SDATA "[cir45 ]">
<!ENTITY cir46 SDATA "[cir46 ]">
<!ENTITY cir47 SDATA "[cir47 ]">
<!ENTITY cir48 SDATA "[cir48 ]">
<!ENTITY cir49 SDATA "[cir49 ]">
<!ENTITY cir50 SDATA "[cir50 ]">
<!-- ローマ大文字数字(Roman uppercase) -->
<!ENTITY Roman1 SDATA "[Roman1 ]">
<!ENTITY Roman2 SDATA "[Roman2 ]">
<!ENTITY Roman3 SDATA "[Roman3 ]">
<!ENTITY Roman4 SDATA "[Roman4 ]">
<!ENTITY Roman5 SDATA "[Roman5 ]">
<!ENTITY Roman6 SDATA "[Roman6 ]">
<!ENTITY Roman7 SDATA "[Roman7 ]">
<!ENTITY Roman8 SDATA "[Roman8 ]">
<!ENTITY Roman9 SDATA "[Roman9 ]">
<!ENTITY Roman10 SDATA "[Roman10 ]">
<!-- ローマ小文字数字(Roman lowercase) -->
<!ENTITY roman1 SDATA "[roman1 ]">
<!ENTITY roman2 SDATA "[roman2 ]">
<!ENTITY roman3 SDATA "[roman3 ]">
<!ENTITY roman4 SDATA "[roman4 ]">
<!ENTITY roman5 SDATA "[roman5 ]">
<!ENTITY roman6 SDATA "[roman6 ]">
<!ENTITY roman7 SDATA "[roman7 ]">
<!ENTITY roman8 SDATA "[roman8 ]">
<!ENTITY roman9 SDATA "[roman9 ]">
<!ENTITY roman10 SDATA "[roman10 ]">
]>
以上