平成13年4月17日
総務省　　　

「国民の立場に立った親切な、真心のこもった行政」をめざして
さわやか行政サービス推進月間　　（平成13年５月）

• 政府は、閣議決定（昭和63.1.26）に基づき、公務員の行政サービスの向上に対する意識を徹底し、「国民の立場に立った親切な、真心のこもった行政」を実現するため、「さわやか行政サービス運動」を全国的、持続的に展開
• 本運動の趣旨を広く国民に周知し、本運動を恒常的に推進するため、毎年５月を「さわやか行政サービス推進月間」と定め、各府省及び特殊法人は、推進月間を中心に、所管の行政に係るサービスについての総点検の実施等行政サービスの改善に関する諸活動を集中的に実施。また、地方公共団体に対しても、これに準じた活動の実施を要請
• 本年は、中央省庁等の再編に伴い国民の利便が損なわれることがないよう、その対応に万全を期することとして、総点検を実施し改善を推進。その他、国民への周知のためのポスターの掲示、リーフレットの配布による広報活動の実施、サービス改善事例を集めた展示会等を開催

• 平成１２年度の推進月間を中心として、各府省及び特殊法人において講じられた行政サービスの改善事例のうち、総務省（行政評価局）に報告のあった２，２５５事例について取りまとめ。
• サービス改善の具体事例

  ・	民間企業での実習を通じての接遇研修の実施 　広島法務局では、来庁者に対する接遇の改善を図ることを目的に、民間企業における接客のノウハウ等を学ぶため、管内地方法務局の中堅係員を対象に、民間企業（デパート）の協力を得て、販売実習を取り入れた研修を実施。

  
  

  ・	庁舎玄関口に申請等の総合受付窓口の設置 　国税庁では、来署者に親しみやすく利用しやすい税務署を目指して、比較的来署者の多い全国１５６の税務署において、従来の各担当窓口に加えて、庁舎玄関に総合受付窓口と職員を配置し、納付書、届出書等の各種申請用紙を備え付けて申請等の受付を行うとともに、納税証明書の発行等や簡易な税務相談等の受付を実施。

  
  

  ・	異なる道路管理者に関わる一元的な照会窓口の開設 　国土交通省（旧建設省）では、国、県等それぞれが所管する道路に関する照会等に対し、各道路管理機関の間での「たらい回し」をなくし、ワンストップサービスを実現するため、複数の各道路管理者に関わる照会等を一元的に受け付ける総合的な受付窓口「道の相談室」を、全国において順次開設（平成12年12月現在、25都府県において開設）。

• 各府省・特殊法人の３，４７０機関・施設の総点検結果によれば、重点改善項目（１１項目）に係る改善措置（予定を含む。）事項数は、１万７，０８５事項
  改善措置（予定）事項数の多い項目は、次のとおり
  1. 職員の応接態度・言葉遣い、用語等の改善に関するもの
     　　　　　　　　　　　　５，０３５事項（全体の２９．５パーセント）
  2. 高齢者、障害者等の安全・利便（バリアフリーを含む）や非喫煙者に配慮した施設・設備の改善に関するもの
     　　　　　　　　　　　　４，２１８事項（全体の２４．７パーセント）
• 総務省としては、取りまとめ結果（多様な改善事例等）が、今後の今後の行政サービス改善の推進に有効に活用されるよう、各府省等に配布

• 各府省等が、更にきめ細かな行政サービスの改善に取り組むこととして、それぞれ自主的な重点改善項目を設定し総点検を実施、その結果を積極的に公表
• 平成１３年４月から発足する独立行政法人に対しても、本運動への参加を要請