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国立病院の感染性医療廃棄物の処理委託に係る入札資格要件の緩和 |
(熊本行政評価事務所)
【相談要旨】
国立熊本病院で生じた産業廃棄物である感染性医療廃棄物の処理業者選定に当たり、平成12年度までは、入札参加資格がA等級も認められていたが、13年度からは、B等級以下となっている。一方、仕様書では、中間処理施設としての1日の処理能力が50トン以上の焼却設備を有していることとされているものの、この処理能力を有するのは、通常A等級の業者であり、B等級以下の業者で応札できるところは少ないと考えられる。資格等級が下がったことに対応して、処理能力の要件も引き下げて競争範囲を広げるよう申し入れたが、明確な回答を得られず納得できない。 |
【現状】
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事業者の入札参加資格は、事業者の年間平均生産・販売高、自己資本額等に応じたA、B、C及びD等級の4区分 |
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役務の提供についての入札資格は、予定価格に応じて等級が決められており、本件の予定価格300万円以上1,500万円未満の場合、C等級となり、その場合、直近上位及び下位のクラスまで資格があるとされているので、B及びD等級も応札が可能 |
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国立熊本病院で1日の処理能力を50トン以上としている点について、同病院では従前から使用している基準としているが、根拠は不明
※ 他の病院では処理能力の基準は特段設定せず。 |
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【推進会議の意見及びあっせん】
感染性産業廃棄物という特殊なものを処理するという観点から、業者に対してより高いハードルを課すことも重要ではあるが、入札制度における競争環境を整えることも必要
的確に処理できる業者に対しての競争入札への参加の道を可能とする必要 |
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国立熊本病院にあっせん(平成13年10月) |
1日の処理能力基準の見直し |
【あっせん結果】
入札業者の要件が「1日当たり50トンの処理能力を有する焼却設備を有すること」から「適正な処理能力のある焼却設備を有すること」に改められ、幅広く応札できるように改善された。
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