3.サービスについて
【マイライン編】
3−1 『マイライン』とは何ですか。『マイラインプラス』とは何ですか。
3−2 自分がどの電話会社に登録したか忘れてしまったのですが、どこで確認できますか。
3−3 マイライン(又はマイラインプラス)の申込みは、どのようにすればよいのでしょうか。
3−4 マイライン(又はマイラインプラス)の登録(又は登録の変更)後に、それまで入っていた割引サービス等はどうなりますか。
3−5 マイラインプラスで登録してしまったのですが、他の電話会社を利用したい場合、どうすればよいのでしょうか。
3−6 引っ越して、どうしても電話会社を変えなければならないときも、800円のマイライン登録料は必要なのですか。
3−7 マイラインを利用すると、国際電話のかけ方が変わるというのは本当ですか。国際電話をかける時には、どうしたら良いですか?
【IP電話編】
3−8 IP電話(インターネット電話)とは、どのようなサービスですか。
3−9 IP電話(インターネット電話)にすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
3−10 IP電話(インターネット電話)を利用するのに、どんな点に注意したらよいのでしょうか。
【DSL編】
3−11 DSL(ADSL、SDSL等)とは、どのようなサービスですか。
3−12 DSLサービスを利用するのに、どのような点に注意したらよいのでしょうか。
3−13 DSLサービスを 利用するためには、どのような手続をすればよいのでしょうか。
3−14 DSLサービスは、全国どこでも利用できるのですか。
3− 15 DSLサービスを申し込んだところ、プロバイダから『利用できない』と言われましたが、どうしてでしょうか。
3− 16 DSLサービスについて、広告では『ADSLサービス伝送速度12メガ』と表記してあるのに、実際に利用してみるとそれよりはるかに遅い伝送速度しか出ないのですが、どうしてでしょうか。
3−17 DSLサービスについて、伝送速度を速くするためには、どうしたらよいのでしょうか。
【国際電話編】
3− 19 国際電話を利用した覚えはないのに、国際電話料金が請求されたのですが、どうしてでしょうか。どうしたらよいのでしょうか。(いわゆる「国際不正接続」)
3−20 国際電話料金の高額請求の被害に遭わないようにするためには、どのようにすればよいのでしょうか。
【マイライン編】
○ 「マイライン」(電話会社選択サービス)は、あらかじめ、利用する電話会社を登録することにより、通話の際には電話会社の識別番号をダイヤルせずに、その電話会社を利用することができるようになるサービスです。
ただし、登録以外の電話会社の識別番号をダイヤルした場合は、その電話会社の利用となります。
なお、ACRやLCR機能付きの電話機やアダプターからダイヤルした場合は、ACR等に設定された電話会社を利用することになります。
○ 「マイラインプラス」(電話会社固定サービス)は、いつでも同じ電話会社を利用することができるようになるサービスです。このサービスでは通話ごとに、電話会社の識別番号をダイヤルしても、マイラインプラスに登録された電話会社のみを利用することになります。
したがって、ACR機能つきの電話機やアダプターを利用する場合もACR等に設定された電話会社ではなく、マイラインプラスに登録された電話会社を利用することになります。ただし、災害などの理由により登録された電話会社を利用できない場合には、通話ごとにサービス解除番号「122」に続けて電話会社の識別番号をダイヤルすれば、登録されていない電話会社を利用することができます。
○ 「マイライン」「マイラインプラス」は4つの通話区分(市内通話、同一県内の市外通話、県外通話、国際通話)に分かれています。自分の利用形態に合った電話会社を選択しましょう。
なお、「マイライン」と「マイラインプラス」は通話区分ごとに選ぶことができますので、4つの通話区分のうち1区分のみでも登録することができます。
○ なお、「マイラインプラス」を利用の場合、登録していない識別番号をダイヤルした場合等には、どこの電話会社に接続しているかを音声ガイダンスでお知らせしています。
○ マイラインセンター(電話0120-000-747)へお問い合わせくだされば、確認していただけるようになっています。
○ 申込みは、マイラインセンター(電話0120-000-747)、又は、各電話会社にて受け付けています。申込書は、各電話会社でお渡しするほか、郵送による受け取りもできます。所定の申込書に必要事項を記入の上、本サービスに登録可能な電話会社へ申し込むか、マイラインセンターまで郵送してください(詳しくは、マイラインセンター、または各電話会社へお問い合わせください。)。
このサービスの申込みについては、利用者の同意を得ずに登録電話会社を変更するなどの不正を防止するために、書面によることとしています。
申込みから利用開始までは、通常1週間程度かかります。ただし、場合によっては、それ以上かかることもありますので、詳しくはマイラインセンターまでお問い合わせください。
※ 利用者の登録内容については、マイライン登録完了後、利用者のNTT東日本またはNTT西日本から、その請求書送付先へ「マイライン登録内容のご案内」が郵送されます。
なお、マイライン登録内容については郵送で案内されますが、手元に届くまでに時間がかかる場合があります。本サービスのご利用開始日については、マイラインセンターまで電話をすれば、開始日の目安を確認できます。
※ 電話会社によっては、利用するために別途通話利用契約が必要となる場合がありますので、注意してください。詳しくは、利用する電話会社までお問い合わせください。
○ 「マイライン」、「マイラインプラス」の登録により、利用する電話会社を変更する場合、本サービスの開始日以後、クレジットカードの利用による通話料金割引サービスなど、変更前の割引サービスの一部が利用できなくなるケースがあります。特に月々の定額料金が設定されている割引サービスについては、その割引サービスを解約しなければ、引き続き料金を請求されますので注意してください。
なお、利用している割引サービスを解約する際には、「マイライン」、「マイラインプラス」の申込みとは別に、割引サービスを契約している電話会社等への連絡が必要となりますので、詳しくは各電話会社にお問い合わせください。
○ サービス解除番号「122」に続けて利用したい電話会社の識別番号をダイヤルすれば、登録されていない電話会社を利用することができます。
○ 引越し先の地域が、それまで使っていた電話会社のサービス提供地域外であった場合は、無料で登録を変更できます。
ただし、無料で変更できるのは、サービス提供地域外となってしまった電話会社を登録していた通話区分のみで、他の通話区分について変更する場合は有料となります。
○ 平成13年5月1日から国際通話を利用する場合には、新しいダイヤル手順になりました。
(1) マイライン・マイラインプラスに登録している場合
「010」+「相手国番号」+「相手先の電話番号」
(2) マイライン・マイラインプラスに登録していない場合
「電話会社の識別番号」+「010」+「相手国番号」+「相手先の電話番号」
※ 相手先の電話番号が「0」で始まる場合には、「0」を除いてダイヤルしてください(一部例外があります)。
※ 平成15年4月末までは、以前のダイヤル方法「電話会社の識別番号」+「相手国番号」+「相手先の電話番号」をダイヤルする方法でも利用できます。
【IP電話編】
○ IP電話とは、ネットワークの一部又は全部において、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワーク技術という技術を利用し、音声をパケット化して伝送することによって提供する音声電話サービスです。
○ 今まで通話料が気になっていたような遠くに住んでいる人とも、安く通話ができるようになることがあります。
また、今後、データや映像を組み合わせた多様なサービスへの可能性も広がると考えられています。
○ IP電話のサービスにはいろいろな種類があるので、契約をする際はよくサービス内容を確認して契約しましょう。具体的には、次の点について注意してください。
・通話先によっては、通話料が異なる場合があります。
・IP電話サービスによっては、通話先が限定されるものもあります。
・通信回線の状況によっては、通話が途切れたり、音質が悪化することがあります。
・現在のところ、IP電話サービスによっては、普通の加入電話や携帯電話で受けられるサービスと同等なサービスが受けられないものもあります。(警察・消防機関等への緊急通報(110番や119番等)、0120サービスや0990サービスなど。)
【DSL編】
○ DSL(Digital
Subscriber Lineの略で「デジタル加入者線」と訳されています。)とは、一般の電話回線を利用し、高速でインターネット接続サービスが利用できるシステムです。
一般の音声の伝送に使っている周波数帯域とは異なった高い周波数帯域を利用して、高速のデータ通信を可能としているものです。
通常の電話回線を用いているため、比較的安価で利用できるため、近年爆発的普及をしているサービスです。
特に、DSLサービスのうち、上り(ユーザ→事業者)に比べ、下り(事業者→ユーザ)の通信速度がより高速(非対称)なADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)サービスが家庭向けに広く普及しています。
なお、DSLサービスはベストエフォートサービスのため、伝送速度を保証するものではありません。
○ DSLサービスの利用に当たっては、次の点に注意しましょう。
(1) 契約の内容を十分確認しましょう
DSLサービスを利用するには、DSLサービスを提供している事業者との契約が必要になりますが、プロバイダが直接DSLサービスを提供するものと、DSLの回線部分のみを提供し、その事業者の対応プロバイダと別途契約が必要になるものがありますので、複数の事業者との契約が必要になる場合があります。
DSLサービスの契約をしようとする際には、提供地域、対応プロバイダ、料金体系、サポート体制などを十分検討して選ぶことが重要です。
また、DSLサービスは、事業者によって採用している規格が異なりますが、DSL方式の規格によっては、契約後に「電話回線への収容条件(※)」が課される場合があります。この結果、場合によっては12Mから8Mへのサービス変更やサービスが利用できなくなるなどのケースも想定されます。
このため、契約をする際には、契約以降「電話回線への収容条件」が変更される可能性があるか、あらかじめ事業者に確認していくことが重要です。
※電話回線への収容条件:DSLサービスを提供している電話回線が他の電話回線から離されて収容されることやDSLサービスが提供できる電話局からの距離に制限が設けられること。
(2) ベストエフォート型サービスであること
DSLサービスは、利用者宅と電話局間の距離や回線品質などの接続環境の影響を受けやすいため、広告などに記載されている速度はあくまで最大値であり、保証されているものではありません。(これを「ベストエフォート型サービス」といいます。)また、電話回線やDSLモデムの周辺にノイズが存在する環境などでは、通信速度が低下する場合があります。
(3) その他
利用者宅と電話局間で光ファイバー回線が存在するなどの理由により、サービスの提供が受けられない場合がありますので、事業者への事前確認が必要です。また、通信品質の改善などのため電話回線を変更する工事を行う場合は、別途工事料金が発生する場合もあります。
○ DSLサービスの提供形態は3通りあり、それぞれの提供形態によって申込み方法がことなります。
(1)フレッツ型:ADSL回線は、NTT東西の提供するフレッツADSLサービスの提供を受け、インターネットへの接続サービスを提供するISPは別途選ぶ方法。この場合、ユーザは、NTTとISPの双方に申込みが必要です。
(2)ホールセール型:NTT東西から電話回線を借りた回線事業者が回線部分を担当し、ISPからインターネットに接続する方法。この場合、ユーザはISPへの申込み手続きだけでサービスを受けられます。
(3)ISP一体型:NTT東西から電話回線を借りた回線事業者とISPを一つの業者が兼ねている形態。ユーザはその事業者への申込み手続きだけでサービスを受けられます。
○ DSLサービスは、全国どこでも利用できるわけではありません。
NTT局舎から離れている地域では、希望する速度が得られないことがあります。また、NTT局舎から自宅までの伝送路が光ファイバー回線になっている地域などにお住まいの方は、原則としてサービスの提供を受けられません。
○ DSLサービスを申し込んでも、「利用できない」という原因としては、
1)NTT局舎から距離がある場合
2)NTT局舎からの伝送路が光ファイバー回線になっていて既存の電話回線が使えない場合
3)プロバイダ側でDSLサービスを提供するための収容ポートが足りない場合
などが考えられます。
3−
16 DSLサービスについて、広告では「ADSLサービス伝送速度12メガ」と表記してあるのに、実際に利用してみるとそれよりはるかに遅い伝送速度しか出ないのですが、どうしてでしょうか。 |
○ DSLサービスのほとんどは既存の電話線を使用するサービスで、データをモデムで電気信号に変換して伝送しています。NTT局舎からの距離が長くなると、この電気信号が減衰するため、広告で表記してある理論上の最大伝送速度よりも遅い伝送速度となることがあります。
その他にも、伝送速度が遅くなる理由として、同じケーブル内で近接して他のDSLやISDN回線等が存在する場合に、これら他の回線から干渉を受ける場合があり、また、各家庭に引き込むために分岐している未使用の電話線が存在する場合(ブリッジタップ)に電気信号の反射などによって伝送速度が遅くなることがあります。
さらに、ISP側の回線容量不足、パソコンの性能及び家庭内の配線や他の電子機器からの雑音なども実行速度が遅くなる原因と言われています。
○ DSLサービスの伝送速度が遅くなる原因として、
(1)パソコンやモデムなど自宅にある機器と配線
(2)ユーザ宅からNTT局舎までの電話回線
のそれぞれにおける損失や干渉・雑音などが考えられ、これらを解消すれば伝送速度が速くなることがあります。
まず、(1)の自宅の機器とその配線については、市販のADSL速度アップのためのソフトウェアの活用、冷蔵庫やテレビなどのノイズを発生する機器からモデムを遠ざけるなどの配線の調整により解消されることがあります。
また、(2)のユーザ宅からNTT局舎までの電話回線については、契約しているISPに自宅の回線の状況を確認して、ブリッジタップ(※1)が原因であれば、これを取り除いたり、また、隣接する回線に他のDSLやISDN回線が存在する場合には、電気通信事業者に申し出て、回線の収容替え(※2)をすることにより、これらの問題は解消されることがあります。
※1 ブリッジタップはずしとは
ブリッジタップとは、NTT収容局から加入者宅までの電話線の途中にある分岐点のことです。ブリッジタップを取り外すことにより、このブリッジタップがADSLの信号に影響を及ぼし十分な速度が確保できていないといった状況が改善することがあります。
ブリッジタップを外す工事は、加入者の希望により東西NTTが有料にて行います。(ただし、実際に問題が解決するかどうかは実際に工事を行ってみなければわかりません。また、問題が解決しなくても、原則として工事費(実費相当)の支払いが必要となります。)
※2 回線収容替えとは
回線収容替えとは、現在利用中の芯線とは別の芯線に切り替えることです。これにより、加入者の利用している芯線が近くにあるISDN回線からの干渉などを受けているために十分な伝送速度が確保できないといった状況が改善することがあります。
回線収容替えの工事は、加入者の希望により東西NTTが有料にて行います。(ただし、実際に問題が解決するかどうかは実際に工事を行ってみなければわかりません。また、問題が解決しなくても、原則として工事費(実費相当)の支払いが必要となります。)
3−
18 DSLサービスについて、あるプロバイダとの契約を解除して別のプロバイダに申し込んだのですが、いつまで待っても新しいプロバイダのDSLサービスを受けられません。どうしたらよいのでしょうか。 |
○ DSLサービスにおいてプロバイダを変更する場合、場合によっては回線事業者まで変更することになり、NTT局内での工事(前に契約していた回線事業者の回線開放工事及び新規に契約する回線事業者の回線設置工事)を行うため時間がかかることがあります。
この場合、解約を申し込んだプロバイダに連絡して回線開放の予定日を、また、新規に申し込んだプロバイダに連絡して開通予定日等を確認してみてください。
【国際電話編】
3−
19 国際電話を利用した覚えはないのに、国際電話料金が請求されたのですが、どうしてでしょうか。どうしたらよいのでしょうか。(いわゆる「国際不正接続」) |
○ このトラブルは、インターネット利用者が、ダイヤルアップ接続で、ホームページを閲覧し、画面の表示をよく理解しないでソフトをダウンロードした場合に、自分のパソコンに設定してある国内のアクセスポイントが海外のアクセスポイントに勝手に変更され、インターネット接続が国際通話となり、その結果、接続した時間相当の料金が、国際電話料金として、国際電話会社から請求されるものと考えられます。つまり、インターネット利用者は、国際電話回線を通じてインターネットを利用したことになります。
○ 国際電話を利用した際に発生した通話料金は支払わなければなりません。しかし、勝手にアクセスポイントを変更されてしまった結果、国際電話会社から高額な国際電話料金が請求された場合には、その支払い額等について、まずは請求された国際電話会社に相談してみてください。
○ 国際電話料金の高額被害に遭うケースには、大きく分けて次の2種類が考えられます。
1.インターネットから国際電話につながってしまい、後日、国際電話会社から利用した覚えのない料金が請求される場合
《原因》
インターネットを通じて、プロバイダのアクセスポイントを国際電話番号に書き換えるプログラムをダウンロード(パソコン内に取り込むこと)してしまっている。
《予防策》
(1)
ホームページ上の表示内容をよく理解し、安易に「はい」「次に進む」などのボタンをクリックしないようにしましょう。
(2)
原因となるプログラムをダウンロードしないようにするため、ダウンロード開始前には、画面上に確認メッセージがでるようにブラウザ(ホームページ閲覧用ソフト)の設定をしましょう。
(3)
ダイヤルアップ接続をされている場合は、インターネットに接続する際に接続先の設定をこまめに確認し、契約しているプロバイダのアクセスポイントに間違いないかどうかを確かめましょう。
(4)
ダイヤルアップ接続をされている場合は、ダイヤル音や国際電話会社の警告アナウンスが聞こえるように、パソコンに搭載されているアナログモデムの音量を上げておきましょう。
(5)
ダイヤルアップの接続先が海外に変わると警告を発するソフトウェアがあります。各国際電話会社のホームページにて無料で配布していますので、利用してください。
(6)
国際電話を利用されないのであれば、国際電話の利用そのものを休止することもできます。(詳しくはFAQ2−7をご覧ください。)
2.国際電話番号とは気が付かないで、自宅の固定電話から音声情報サービスなどを利用し、後日、国際電話会社から利用した覚えのない料金が請求される場合
《原因》
雑誌やチラシに掲載されている電話番号の表記が国際電話とは分かりにくい。(ハイフンをなくしていたり、ハイフンの位置を変更してあたかも市内通話のように見せかけている。)
《予防策》
音声情報サービスなどを利用するときは、ダイヤルするとどこにつながるのかしっかりと確認してから利用するようにしましょう。